出版社内容情報
《内容》 重篤な疾患や障害を有する新生児の最善の利益を求めて、医療者と家族が対等な立場で話し合うための指標として作成された「話し合いのガイドライン」。本書は、これを理解・活用するために、新生児のいのちをめぐる様々な意見や資料を紹介し、考察している。
《目次》
第1章 ●「話し合いのガイドライン」に託されたもの
1.「話し合いのガイドライン」の誕生 ―― 一つの到達点として、そして通過点として
2.なぜ「話し合い」のガイドラインなのか? ――プロセスとしての「話し合い」
3.新生児医療における緩和ケア ――命をいつくしむ医療へ
4.赤ちゃんを看取る家族のために ――親としての体験を通して
第2章 ●「子どもの最善の利益」を求めて
1.インタビュー/「重症新生児」といわれる子どもたちの医療 ――私の原風景
2.座談会/「話し合いのガイドライン」を新生児医療現場に根づかせるために ――看護師が担い手となって
3.若手法律家に聞く/「子どもの最善の利益」とはなにか? ――一番その子のためになること
第3章 ●「治療拒否」をめぐって
1.新生児医療における治療拒否とはなにか? ――平行線をたどる話し合いと時間的制約の中で
2.治療拒否についての倫理委員会あての意見書例 ――ある神経疾患の赤ちゃんのケースから
3.治療拒否をめぐるアメリカでの動向 ――二つのベビー・ドウ事件がもたらしたもの
4.新生児の治療拒否への対応を考えるためのブックガイド
第4章 ● 関連論文・法律からみた「新生児のいのち」
1.「法を変えればいい」という挑戦とダフ・ガイドライン
2.子どもの医療に対する親の同意拒否 ――わが国の現行法制度による介入の可能性
3.障害新生児の生存保障 ――医療ネグレクトの視点から
4.障害新生児の生命維持治療と権利擁護 ――法的介入の限界性と病院倫理委員会の可能性
「話し合いのガイドライン」参考文献
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