内容説明
人間は歴史的に異なる特殊な社会相互の衝突を通して人類の普遍的な社会もしくは共同的生世界の理念に目覚め、その世界における理想としての倫理を求め自覚してきた。その自覚が倫理思想であり、その歴史的総体が倫理思想の世界である。『近代倫理思想の世界』と題する本書は西洋の近世以降の倫理思想、それも経験論と合理論から現代に至る倫理思想の世界を、今日の新たなる倫理学的探究のための踏み台として出来るだけ簡潔に提示したものである。
目次
倫理学とは何か
経験論
合理論
ルソーとフランス啓蒙思想
カント批判倫理学
ドイツ観念論
マルキシズム
功利主義
プラグマティズム
生の哲学〔ほか〕