内容説明
わずか2年のうちに社会の状況がこれほど極端に変化するとは、誰ひとり想像していなかった。2019~2020年を書き綴った100本のコラム日記!
目次
2019JAN.~JUN.(水到魚行;おっちょこちょい ほか)
2019JUL.~DEC.(墓参り;デジタル時代 ほか)
2020JAN.~JUN.(新しい年;遊歩道 ほか)
2020JUL.~DEC.(モランディ;自画像 ほか)
著者等紹介
玉村豊男[タマムラトヨオ]
エッセイスト・画家・ワイナリーオーナー。1945年、東京都生まれ。東京大学仏文科卒業。在学中にパリ大学言語学研究所に2年間留学。通訳、翻訳業を経て、文筆業へ。1983年に長野県軽井沢町に移住、1991年に同県東部町(現・東御市)に移住して農園を開き、2004年「ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー」を開業。2007年「玉村豊男ライフアートミュージアム」を神奈川県箱根町に開設。2014年「日本ワイン農業研究所」を創立し、2015年よりワイナリー「アルカンヴィーニュ」を立ち上げ、栽培醸造経営講座「千曲川ワインアカデミー」を主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
460
おそらく現時点における最新(2019〜2020)のエッセイ。後半はコロナ禍にも突入、激変した社会、世相への風刺も伺える。75歳になった玉村さん、「あと何度見ることができるのか、食べることができるのか」という老いを感じさせる記述こそあれど、ホラティウスの言葉からタイトルを借りたとおっしゃる彼の毎日には、すべてを受け入れた強みさえ感じられて頼もしい。玉村さん所縁の地で手に入れた今作、カバーページにサインのようなものがあるのだけれど、これは装丁なのか実際のサインなのか、ご存知の方いらっしゃるだろうか。2021/08/14
katherine
15
玉村豊男さんが営むワイナリー&レストランへはいつか行ってみたいと思っているが、この本を読んでますますその思いが強くなった。新型コロナウィルスによって世界中が混乱しているなか、自然と付き合いながら生活されている筆者はどこが俯瞰的に物事を考えている。コラムの内容は世の中の流れとリンクし、最近の偏狭な自分を改めようと痛感。⭐その土地における人びととの付き合いや日常の暮らしを知り、お互いが対等な関係で成り立つ「生活観光」と言う言葉に引かれた。2021/06/19
ジュースの素
3
2019-2020の2年間のコラム集。 決定的な違いはコロナ前とコロナ後。日本の政府の不甲斐なさも書かれている。 彼の病歴もかなりのものだ。よく元気で75才を迎えられた。日々の暮らしが手に取るように感じられる上質のコラム。2021/05/16
りもこ
2
ここしばらく、これで最後かもと思わせるタイトルばかりでドキドキする。でもずっと追いかけます。まだまだ待ってますよ、玉村さん。2021/03/27
神谷孝信
1
著者の示唆に富む二年にわたるエッセイ集で、気軽に読めて楽しめた。32021/05/19