不屈―盲目の人権活動家 陳光誠の闘い

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不屈―盲目の人権活動家 陳光誠の闘い

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  • サイズ B6判/ページ数 412p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560095447
  • NDC分類 926
  • Cコード C0036

出版社内容情報

中国当局による不当な投獄や自宅軟禁の末に決行した奇跡の脱出劇。「裸足の弁護士」が米国に保護されるまでの一部始終を綴った回想録言論弾圧の実態を生々しく描写
 2012年5月、中国の人権活動家・陳光誠はニューヨークに向け、妻子とともに北京空港を発った。地元当局による不当な身柄拘束や投獄、長期にわたる自宅軟禁、そして決死の脱出行を経て、米中高官によるぎりぎりの折衝の末に実現した、事実上の亡命だった。本書は、この「事件」で世界にその名を知られることになった陳光誠の回想録である。
 山東省臨沂市の貧農の家に生まれた陳は、幼少期に失明し、10代後半まで読み書きができなかった。その後、南京中医薬大学で鍼と按摩を修得する一方、障害者に対する不当課税の是正を求めるため、独学で法律を学ぶ。以来、法律の知識をもとに、地元の農民や障害者、女性の権利擁護に取り組んできた。
 当局による一連の弾圧が始まったのは2005年6月、「一人っ子政策」の一環として人工妊娠中絶や不妊手術を強制した臨沂市を相手取って陳が集団訴訟を起こしてからだ。これを境に陳一家の生活は一変する。
 「奇跡の脱出劇」ともいえる事件の真相を明かす貴重な記録であり、また言論弾圧の過酷な現実の一端を生々しく描いた迫真のドキュメント! 解説=城山英巳(時事通信)

陳光誠[チンコウセイ]
1971年、中国山東省東師古村に生まれる。幼少期に失明し、十代後半まで読み書きができなかったが、その後、独学で法律を学び、市井の人びとのために闘う人権活動家となった。中国では「裸足の弁護士」として知られる。自宅軟禁を逃れ、米国へと脱出する一連の事件は世界中で大々的に報じられた。2012年、ニューヨーク大学ロースクールに入学。13年以降は、カトリック大学、ウィザースプーン研究所、ラントス財団などで上席研究員を務めている。現在、妻と2人の子供たちとともにワシントンDC在住。

河野 純治[コウノ ジュンジ]
翻訳家。1962年生まれ。明治大学法学部卒業。主な訳書に『ピュリツァー賞受賞写真全記録』(日経ナショナルジオグラフィック社)、『趙紫陽極秘回想録』『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』(以上、光文社)、『一四一七年、その一冊がすべてを変えた』『ホーキングInc.』(以上、柏書房)、『イスラエル秘密外交』(新潮文庫)、『中国安全保障全史』(みすず書房)、『アフガン侵攻1979-89』(白水社)などがある。

内容説明

異形の大国・中国を相手に障害者や農民の権利擁護のために立ち上がった「裸足の弁護士」の壮絶な半生。

目次

プロローグ―脱出
孤独な子供時代
自然の手によって
特殊な教育
もう後戻りはできない
私たちの権利を守る
新しい草の根
仮面を脱いだ悪
誘拐
裁判と投獄
自宅軟禁
自由への脱出
嵐の目
約束の地へ
エピローグ―新たな生活

著者等紹介

陳光誠[チンコウセイ]
1971年、中国山東省東師古村に生まれる。幼少期に失明し、十代後半まで読み書きができなかったが、その後、独学で法律を学び、市井の人びとのために闘う人権活動家となった。中国では「裸足の弁護士」として知られる。自宅軟禁を逃れ、米国へと脱出する。2012年、ニューヨーク大学ロースクールに入学。13年以降は、カトリック大学、ウィザースプーン研究所、ラントス財団などで上席研究員を務めている。現在、ワシントンDC在住

河野純治[コウノジュンジ]
翻訳家。1962年生まれ。明治大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

18
生き延びるための決死の脱出劇、盲目の一人の男が当局の監視の網をかいくぐり、塀を乗り越えた際に右足を骨折、激痛を耐え、感覚を研ぎ澄まし辺りの気配を察知しながら這って進む、肘も膝も擦り切れ全身血だらけ、飢えと疲労の中ようやく監視の外の隣村ヘ、仲間と合流しアメリカ大使館の保護を受けるまでのカーチェイス、間一髪で追跡を振り切る。まるで北方謙三のハードボイルド小説の世界だが、本書はこれをリアルにやってのけた陳光誠の回想録。脱出劇の後、舞台は米中の国際政治の渦中へ。様々な思いが交錯する読後感、しばし放心状態。2017/06/20

ケニオミ

16
中国も人権侵害においては北朝鮮と何も変わらないということでしょうか。中国の法律なんて、自国が法治国家であると世界に思わせるためだけに存在しているようです。国内では法に定められていることが守られるとは全然思えませんでした。全てが共産党を存続させるための方便ですね。やはり、一党独裁、共産党無謬主義がいけないんでしょうね。習近平が腐敗撲滅運動を繰り広げていますが、共産党がなくならない限り、無理でしょうね。それにしても、盲目でありながら、何度もボコボコにされながら腐敗と闘っている陳光誠と、彼の妻は素晴らしいです。2017/08/07

kawa

13
中国の人権侵害問題、折に触れて話題なのだけれど..ここまでとは。視覚障害者の主人公の折れない精神力、生活力、智慧は凄いとしか言いようがない。今の中国の根本体質が、4000万人の餓死者を出した毛沢東の「大躍進政策」、「文化大革命」の続きなのだという記述は、その現実を裏打ちする内容と合いまってショック。人間は「環境の子」だ、縁によって、仏にもなる、鬼にもなる。一旦、権力を持った者は、上も下も既得権益への自己保身に走る可能性は大だ。それを抑止する仕組みが民主主義という智慧なのだろう。中国だけではない。 2017/07/29

Francis

11
盲目という障害を抱えつつ、中国の人権擁護運動に取り組んだ陳光誠さんの自伝。劣悪かつ貧困な教育環境の下で成長した幼少期、人権擁護運動への目覚め、夫人との恋愛、投獄と軟禁そして軟禁下の自宅を脱出して米国大使館へ駆け込み、亡命の道を選ぶまでを描く。過酷な弾圧を生き延びた陳さんの不屈の闘志には頭が下がる思い。なお2017年10月にアムネスティ・インターナショナル日本の招きで日本各地を講演した際に自分も講演を聞いたが、陳さんがSNSなどネット市民の活発な動きに祖国の民主化への希望を見ていたことを付記しておく。2017/11/20

masayasu

11
数ヶ月前に日経新聞の書評欄に紹介されていた本。 現在、読書メーター登録数15。 幼い頃から盲目の中国の人権活動家陳光誠氏の自伝。 著者の人権的な迫害を受けながらも信念を貫き通す姿はすさまじい。極貧の中国の農村に生まれ、点字の教材も満足になく、盲目というハンディキャップがありながら裸足の弁護士として人権運動に邁進する著者の生き方に深く感銘を受ける。両親、妻を中心とする家族の結びつき、支えも強い。 日本で美味しいものを食べて生きている事に対してもっと感謝せねばと感じました。 2017/10/05

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