目次
第1章 資源制約が作る持続型社会とは(サステナビリティへの関心の高まり;資源制約から現在の技術開発の新たな方向性 ほか)
第2章 資源循環の「江戸」(江戸時代が現代を生きる手がかりになる;現代人の一人当たり化石燃料使用エネルギーは一〇万キロカロリー ほか)
第3章 モノがない世界「キューバ」(キューバのどこに魅かれるのか;国家非常事態への見事な対応 ほか)
第4章 環境サービス胎動の「現代社会日本」(「便利で豊かな生活」の本当の意味;本当に豊かになっているのか? ほか)
第5章 討論「循環型社会における生活と産業」(便利な世の中は忙しい;技術の消極的な産業応用 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mura_海竜
7
社会が持続するため、江戸とキューバの事象を基に異なる分野の専門家から提言をしている。江戸は鎖国による閉鎖型循環社会、キューバはソ連支援が突然打ち切られ、ものが無くなりリサイクルやリユースが進んだ社会。まずエネルギーの問題。地下資源が枯渇した場合、輸送手段が少なくなり自給率40%の日本では食料の安定供給ができない。そして、ものづくり。生産の動脈だけでなくリサイクルなどの静脈を考慮した循環型社会の実現(廃棄なし)が必要と。リサイクルのスピードにあわせる。昔の人の体は食べた米、すなわち、ほとんど→→続く2012/10/20
^o^
2
江戸に興味があって借りたが、キューバが資源面でこれからの世界の縮図のようで面白かった 強制的に資源不足になったキューバと、鎖国によって長い時間をかけて資源をやりくりできるようになった江戸 私達が普通と思うこの忙しい時間の流れに異常性を感じる時代が来るんだろうなと思った2020/07/16
kkd
0
制約を認識してその中でどうムダなく循環させるかが江戸とキューバの共通点。日本がどれだけ脆弱な基盤の元でムダに満ちた生活をしてるかをまず認識しないとビジョンは作れないなぁ。2009/08/31