内容説明
「私」は、ある夏の日、海辺ではじめて「先生」に出合う。足繁く「先生」の家を訪れるようになった「私」には、「先生」の、すべてを諦らめたような生き方を解き明かしたいという気持が次第に強くなる…。友を死に追いやった「罪の意識」によって、ついには人間不信に至る近代知識人の心の暗部を描いた傑作。若い読者の理解を助けるため読みやすい活字で詳細な語注を付した。
著者等紹介
夏目漱石[ナツメソウセキ]
1867年(慶応3年)、江戸・牛込馬場下に生まれる。本名金之助。1893年(明治26年)、東京帝国大学英文科卒業。1905年(明治38年)、『吾輩は猫である』第1回を発表。その後数々の名作を発表し、国民的大作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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