内容説明
日本から眺めていたときは、あれほど遠い国だと思っていたボスニアで、つくづく実感したのは、「ボスニアの戦争は決して他人事ではない」ということです。民族の対立という点だけに目を奪われると、ボスニアのような多民族国家ではない日本には関係ない話、となってしまいます。けれど、著者が現地で学んだのは、どの国にも通じる普遍的な事実でした。
著者等紹介
大塚敦子[オオツカアツコ]
上智大学文学部英文学科卒業。商社勤務を経て、1986年から報道写真を撮り始める。パレスチナ民衆蜂起や湾岸戦争などの国際紛争を取材する一方、アザラシやキツネザル類など野生動物の撮影も行ってきた。1992年よりアメリカを主な舞台にヒューマン・ドキュメンタリーに取り組み、エイズとともに生きた女性の記録で1998年「準太陽賞」受賞。『いのちの贈りもの―犬、猫、小鳥、そして夫へ』(岩波書店)にまとめる。写真絵本『さよならエルマおばあさん』(小学館)で2001年講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞を受賞。他にも著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobuko Hashimoto
25
学生に教えてもらった一冊。著者はアメリカのクェーカー教徒の団体 American Friends Service Committee が支援するボスニアのコミュニティ・ガーデンに3か月滞在して取材したそう。このガーデンでは、紛争で生活が困窮する人を優先して、民族比率がバランスよくなるよう区画を貸し出しているそう。そのような活動や、コミュニティ・ガーデンの国際会議があるということも知らなかった! 現在も継続しているのかAFSCのHPで見てみたが、残念ながらヒットせず。気になるなあ。2020/06/12
南
24
戦争は誰かが、けしかけておこる。戦後、争いあっていた民族、生活支援などいろいろ考慮してコミュニティガーデンを始めた。写真絵本なので、とってもリアル。作者の言葉どおり、○○人などではなく○○さん、というように、ひとりの人として見ることが大切。ひとくくりにして見ると、本当に戦争も起こりやすくなるんじゃないか。2018/06/25
Yたろー
14
ヨーロッパのボスニアヘルツェゴビナが舞台。1992年、ボスニア国内で、民族同士の内戦が始まった。それにより元々同じところで暮らしていた別々の民族はバラバラになってしまった。この話を読み、民族同士の争いがなくなれば良いなと思った。2020/07/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
第53回青少年読書感想文コンクール課題図書 高学年 ボスニアは3つの民族と宗教が共存している国だったが、その絆を断ち切ろうと1992年から3年半戦争が続いた。戦中生まれのエミナを通して語られる写真絵本。2018/10/28
書の旅人
9
姐御の描く夢の原点が、私の望む夢がここにあります。生きてるもの同士、壁を無くし、みんなで笑い合える場。「どんなに物があったって、それを分けあう仲間がいなかったら、何の意味がある?」戦火を切り抜けた女性の言葉ですが、戦争を知らない私たちにも通じる言葉だと思います。姐御は今朝も、出勤前に田圃の草取りに行きました。今週末は2連休なので、私もやらねば。2018/09/26




