内容説明
子ども自身が自ら時間割を組んで学ぶ場、学び方、学ぶペースを選んで学ぶ。
目次
第1章 オランダで見てきたイエナプラン教育
第2章 単元進度表のつくり方・週計画の立て方
第3章 学ぶ文化を育む教室環境づくり・掲示物
第4章 ブロックアワーの始め方
第5章 インストラクションの始め方
第6章 子ども一人一人への目の向け方
第7章 ブロックアワーを取り入れた授業例
第8章 学級を安心できる場にするサークル対話
第9章 探究の柱となるワールドオリエンテーション
第10章 楽しみ、悲しみを共有する催し
著者等紹介
岩本歩[イワモトアユミ]
1982年生まれ。愛知教育大学教職大学院修了。3児の父。趣味はバスケットボール。日本イエナプラン専門教員資格取得。2019年「画一的な一斉授業からの転換を進める授業改善」実践者として、オランダでイエナプラン教育短期研修修了。イエナプラン教育協会と連携して名古屋市の公立学校で研究を推進。イエナプラン教育を参考にした研究を通してテレビ出演・新聞掲載。現在は、名古屋市教育委員会事務局新しい学校づくり推進室の指導主事。イエナプラン教育を参考にした公立学校づくりの研修を名古屋市内・県外で行っています(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かるー
3
授業内・単元内での自由進度学習をほぼ全振りで1年を過ごした。対話の大切さや心理的安全性の重要性など、自由進度学習を支える目に明ない要素の重要性を感じた。その目に見えない要素をどう築いていくかというところまで著者の実践を交えて書いてありました。既知の内容も多くあったが実践しているのかそうでないのかでやはり違うんだよなとも感じる2024/02/09
ジーフー
3
自由進度学習の本を数冊読んだ。理念的な部分は理解してきた。やり方については部分的にはすぐに取り入れることができそうだ。 学習の個性化をしていると、指導の個別化もしやすいなぁと思う今日この頃。 やはり総合的な学習の時間や生活科は取り入れやすい。他教科は部分的か。最近メタ認知や言語活動そのものが目的になっている学習もよく観られる。活発に議論がなされたり自らの課題に取り組む一見素晴らしい授業。でも、跳び箱を跳べない子が最後まで暗い顔。やはり使い分けでありバランスなのだろうなぁ。2024/01/21
かるー
1
再読 ブロックアワーやサークル対話など、方法論が取り上げられるが、イエナプランは教育法ではなくあくまでもコンセプト。「自由」と「自己責任」の国、オランダで生まれたからこその教育哲学なのかもしれない。学びの価値を子供達に落とし込むことや経過の見取り、自己評価と振り返りなど現代の教育のテーマである自立した学習者を育てることに直結する考え方がたくさんありました。2024/03/03
n-shun1
1
小学校での実践記録&誘い本。イエナプランは方法ではなくコンセプトという考えは協同学習も同じだな。実際,どんな授業の進め方なのか1時間,1日見るだけでは分からないが,直接見ることでイメージが湧くだろう。公教育の中でこのような取り組みができるという実例を示していることに大きな価値がある。先生の力量もあるだろうけど,子ども達の順応する力,適応する能力が興味深い。ある意味小学生だからよいのか。学び手の力を信用する,それは個人に限定するのではなく集団としての学び手という捉え方でもあり,教室での学びの豊かさに繋がる。2023/11/29