出版社内容情報
ヒトの脳の進化の過程で,「手」の役割は大きい.視覚でとらえた対象を,手で操作する能力を手が獲得することによって,理解を深めるというプロセスでヒトの脳はより高次になる.ヒトの手について考え、サイバネティックス,人工知能,生物進化,脳のメカニズム,等を学ぶ.
目次
第1章 脳に支えられた手のはたらき
第2章 手が動くしくみ
第3章 手の技能は学習によって獲得される
第4章 多様な手のはたらき
第5章 手のはたらきによる理解
第6章 ロボットの手
第7章 心のかよう手をつくる
第8章 文化にみられるさまざまな手
第9章 遊びのなかの手のはたらき
第10章 手のなかの脳を育てる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よく読む
2
手の工学について主に書かれた本。手がどのように脳で処理され、それをロボットで模倣するためにニューラルネットワークや、フィードバック制御などを用いて模倣してきた。手の軌跡は、躍度最小ではなくトルク最小モデルが現実によく当てはまった。本書は、手について広く浅くも書かれており、筆者の手を中心とした関心の広さが伺える。初心者でも読めるような易しい書かれ方をしていた。本書のタイトルは、脳は手を様々に使うことで発達していくといった趣旨で、昔の子供のように外で泥だらけになって遊んで欲しいと筆者は言う。2019/04/25
もっち
0
(図書館) 脳と手の繋がりからロボットの手、義手、からくり、さらに言語や仏像、遊びとの関わりまで いろいろと興味をかき立てられる2009/06/30
影法師
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専門知識は不要。制御工学系への初めの一歩に良いかも2009/03/14