恋せども、愛せども

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104469031
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

もう、恋も愛もいらない。なくても寂しさも不便も感じない。ひとりで心穏やかに過ごせ、自分を完結させられる。早くそこに辿り着きたい―。恋愛なんて、ある年齢になれば卒業できると思っていた。けれど、やはりそうではないらしい。いつだって、人は誰かを求め、恋を待っている…。金沢、名古屋、東京で生きる祖母、母、娘たち三世代のゆれ動く恋と仕事、結婚。すべての世代の女性たちに贈る待望の恋愛長篇。

著者等紹介

唯川恵[ユイカワケイ]
1955年石川県金沢市生れ。銀行のOLを経て、84年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞し、作家デビュー。恋愛小説やエッセイで多くの読者の共感を集めている。2002年『肩ごしの恋人』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

89
複雑な事情を持つ血の繋がらない家族と其々の恋愛の行方。やっぱり恋愛って一筋縄じゃいかない。人が持つ喜怒哀楽、全てが詰まってる。思い込んだら一直線、理々子の夢を追う姿が痛々しい所もあったけど、とても眩しく思えました。そして彼女の結婚についての言葉にはっとさせられる所も。してもらうばかりではなく、相手にもしてあげる、これは結婚に限ったことじゃないくて、当たり前だけど凄く大事な事だと思いました。「誰だっていつだって、人は恋を待っている。恋する人を待ち焦がれている。恋ほど人を熱く燃やすものはないのだから。」2016/02/06

kaizen@名古屋de朝活読書会

47
名古屋が舞台の一つ。描写が気になった。金沢、東京との3カ所が舞台。3世代の生き方について記述。学芸通信社の配信により、北國新聞(2004年4月1日から10月5日)、長崎新聞、日本海新聞、山形新聞、大分合同新聞、岩手日報、山梨日日新聞に順次掲載したものを、改稿したもの。 脚本家の裏舞台が出てきて、生々しい。作家として成功した著者だからこそ書ける意見がある。踏みにじられた人の思いを、泥臭くなく書ける著者の、研ぎ澄まされていても、落ち着いている筆運びに敬服する。2013/03/15

じゅき

22
血のつながりのない複雑な関係の家族。だけど家族らしい家族って感じました。もしこの続きがあるのなら、みんなあたたかく様々なかたちのしあわせになってもらいたいなぁ 。2012/11/08

あつひめ

22
越前男加賀女と言われるくらい、控えめだけどしっかり者。家族みんなが「血」ではなく「縁」で結ばれている中で淡々と事実を受け入れて成長してきた娘達。若い頃は自分が幸せになりたくて結婚を夢見、年を重ねるごとに相手の幸せを考える。それが愛の変化かもしれない。みんながあまりにも運命を淡々と受け入れるのがちょった癪な気もするけどそれが唯川ワールドかもしれない。2010/05/30

dolce vita

21
仕事に迷い恋に迷い、それでも何かになろうと足掻く姉妹。複雑すぎる家族構成にちょっとやり過ぎ感を持つけれど、こんなにもドラマチックな家族があるのも面白いかもしれない。特に音羽さんが素敵。シルバー婚への周到な準備だけでなく、相手が倒れたからと言って添い遂げることを諦めないその芯の強さはあっぱれ。上手くいかない恋を持て余しながら、ジタバタするのもいい。なかなか思うようにはいかない。けれど、みんなで明日へ向かう様は気持ちがいい。2019/10/22

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