出版社内容情報
愛と許しを書き続けた作家の初収録エッセイ
今年は、『氷点』が朝日新聞の1千万円の懸賞小説に当選して50年目を迎えます。その記念の年に、三浦綾子の単行本未収録エッセイをまとめた待望の新刊です。本書は2章からなっており、1章は『氷点』にまつわるもの、2章は『泥流地帯』をはじめとする他の作品や、短歌、忘れ得ぬ人々のことを綴ったものとなっています。また今回は、本邦初公開となる夫・光世さんの日記を公開。日記と光世さんへのインタビューにより、『氷点』原稿完成までの経緯や、懸賞小説発表までの三浦夫妻の心境を明らかした解説原稿を付けました。
今も読み継がれる名作の数々を生んだ作者の、信仰に基づいた、温かないたわりに満ちたエッセイ集。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書は、三浦綾子文学館が行う“『氷点』50年記念事業”の中の、『氷点』記念出版の1冊として刊行します。森下辰衛・著『「氷点」解凍』と同じ発売日(三浦綾子さんの誕生日である4月25日:奥付表記)です。
内容説明
愛について、罪と許しについて、考え続けた作家の言葉が今、私たちの心に響いてくる。単行本未収録エッセイ41篇を収めた、待望の最新刊。『氷点』50年で初公開。執筆時の三浦夫妻の生活を綴る夫・三浦光世氏の日記。
目次
第1章(凍ったインクで;『氷点』と祈り;『氷点』のころ;『氷点』の新聞連載を前に ほか)
第2章(“教育”の悩みを主題に―夕刊小説『積木の箱』連載にあたって;著者から読者へ新刊書紹介『積木の箱』;小説あれこれ 尊敬してやまない人;『帰りこぬ風』ヒロイン千香子について ほか)
著者等紹介
三浦綾子[ミウラアヤコ]
1922年北海道旭川市生まれ。17歳からの7年間、小学校教師として軍国教育に献身したため、戦後罪悪感と絶望を抱いて退職。その後、結核で13年間の療養生活を送る。闘病中にキリスト教に出会い、洗礼を受ける。59年、生涯の伴侶・三浦光世と結婚。64年、朝日新聞の懸賞小説に『氷点』で入選し作家活動に入る。一貫してキリスト者の視点で、『塩狩峠』『銃口』『道ありき』など数多くの小説、エッセイを発表した。99年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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