顰蹙文学カフェ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062147064
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

太宰も三島も中上も皆「顰蹙」の人だった?
自らを顰蹙作家と自認する高橋、山田両氏が発見した顰蹙文学の魅力とは? 多彩で偉大で顰蹙なゲストを迎え、文学の真の魅力に迫ります。(ゲスト/瀬戸内寂聴、古井由吉、車谷長吉、中原昌也、島田雅彦)

内容説明

嗚呼、ヒンシュクの人。その名は文士…。

目次

「顰蹙」買えたら、作家は一人前(高橋源一郎;山田詠美)
無視されるより、けなされたい(島田雅彦)
「書く」ことが恥ずかしい(中原昌也)
「世捨て人」になりたかった…(車谷長吉)
「権威」からの逃亡(古井由吉)
長生きすると、顰蹙は「昇華」する(瀬戸内寂聴)

著者等紹介

高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年広島県生まれ。横浜国立大学経済学部中退。小説家。1981年『さようなら、ギャングたち』で群像新人長篇小説賞優秀作、1988年『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、2002年『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞を受賞

山田詠美[ヤマダエイミ]
1959年東京都生まれ。明治大学文学部日本文学科中退。小説家。1985年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞、1987年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、1989年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、1991年『トラッシュ』で女流文学賞、1996年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2001年『A2Z』で読売文学賞、2005年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yusuke Oga

24
中原昌也氏の回が彼の小説みたいに終わらないグダグダのループに終始していて、腹かかえて笑った。ほとんど雲のうえの仙人の如き古井由吉に「じいさんじいさん」と連呼する詠美ー姉さんもすごい。こいつらなんなんだ!ああそうか、文学か!2014/12/13

山田太郎

17
最近の顰蹙はカゲロウだったりするから、それはそれですごい小説なのかあれはと思ったりした。辻仁成と同じなのかなと思い少し納得。高橋源一郎誰とやっても面白いからやっぱりすごいんだなと。2011/05/22

三柴ゆよし

13
高橋源一郎×山田詠美による、斯界を代表する顰蹙作家たちとの鼎談集。以下、顰蹙作家のラインナップ。島田雅彦、中原昌也、車谷長吉、古井由吉、瀬戸内寂聴。中原、瀬戸内以外のお歴々はそんなに顰蹙買ってない気もするし、実際一番の顰蹙作家はダントツでエイミー姐さんに違いないけど、なに、細けえこたあ気にするな。中原昌也は遅刻してきて愚痴ばっか、車谷長吉は確信犯、瀬戸内寂聴は人間を超えた存在。作家の舞台裏に興味がある人にはオススメの一冊。2009/11/25

びっぐすとん

10
図書館本。すごく面白かった!作家の本音、交遊関係がよくわかる対談集。今まで知らなかった作家さんも出てきて、また読みたい本が増えた。賞はやっぱり欲しいとか、選考会の様子とか、批評家のことや自分の作品への評価とか、本音がゴロゴロ。どの作家さんとの対談も面白かったが、長い人生経験とそこで培われた人脈の凄さで、やっぱり瀬戸内寂聴さんは顰蹙度もMAXだったかな。しいて言えばエンタメ系の作家さんは出てこないのが残念。悪口にも昇らないのは交流がないのかな。三島や太宰への見解に、さすが作家だなと思った。2018/04/04

savasava

5
名言珍言の数々。中原さんのネガティブが過ぎる発言は笑い、古井由吉さんの飄々とした野蛮さもうっとり。瀬戸内寂聴さんは言わずもがな。文中に当時若手作家さんの名前が出ていて、今の活躍と照らし合わせる楽しさもあり。時間を忘れて読んだ一冊。2017/06/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12804
  • ご注意事項