一絃の琴 (新装版)

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一絃の琴 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 371p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062099158
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

一絃琴の音色に涙ぐむほどの感動を覚えた幼い日から、人生の全てを琴に託した女の姿を、土佐を舞台に移りゆく歳月のなかに流麗細緻な筆で描く書下ろし傑作長篇。直木賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里季

21
【直木賞作品】イベントのため登録。強く生きる女性を書かせたらぴか一の宮尾氏になる、土佐に伝わる一絃琴の美しさに目覚めた女性の半生。琴を弾く技術もさることながら、その芸術性を見出した主人公の、琴に対する執念のような芸術の追求と執着が見事に描かれている。一絃の琴があったことを本書で初めて知る。ただ、宮尾氏にはほかにたくさんの女性の人生を描いた作品で、優れたものが多く、本作品だけの受賞ではものたりないくらいである。「序の舞」「蔵」は秀逸だと思う。2013/11/25

カリン

12
幕末の竜馬の時代から、明治、大正、昭和と続く、一弦琴に捧げた女性の一生を生生しく描く。前半部分の幼少時代は読み応えがあったが、後半部分の後継者の辺りから、物足りなさを感じた。ただ、信念を持って時代を生き抜いた女性を描かせたら、この人ならではの力強さは抜群である。2015/12/25

天城万太郎

0
3分の1を過ぎたあたりから、読み進むのに苦労しました。女性の心理を丁寧に描写しているのだが、話がなかなか前に進みません。相性が悪かった。2011/04/26

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