出版社内容情報
“魔女“が住むと噂される白金台の大きな屋敷。黒い服に身を包む女主人のお茶会は、型にとらわれず自由で楽しい。丁寧に淹れた香り高い紅茶と宝石のようなティーフーズも素敵だが、冷えたアイスティーと芋けんぴの相性も抜群だ。仕事も恋も上手くいかず、鬱々していた真希は、お茶の奥深さを知り、様々な年代のゲストの悩みを聞くうちに自分自身に向き合っていく――ちょっと不器用な人々のつながりを描く心満たされる物語。
内容説明
“魔女”が住んでいると噂される白金台の大きな屋敷。黒い服に身を包む女主人のお茶会は、型にとらわれず自由で楽しい。丁寧に淹れた香り高い紅茶と宝石のようなティーフーズも素敵だが、アイスティーと芋けんぴの相性も抜群だ。仕事も恋もうまくいかず、鬱屈していた真希は、お茶の奥深さを知り、さまざまな年代のゲストの悩みを聞くうちに自分自身と向き合っていく―ちょっと不器用な人々のつながりを描く心満たされる物語。
著者等紹介
内山純[ウチヤマジュン]
神奈川県生まれ。2014年「Bハナブサへようこそ」で第24回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(のちに『ビリヤード・ハナブサへようこそ』と改題して文庫化)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
96
森に囲まれたお屋敷でのアフタヌーンティー。優雅な気分にに浸りながら読みました。ほっとひと息つけるお茶の時間、大事だな。お茶会で知り合った人たちが繋がっていく感じも良かった。アイスティーと芋けんぴ、試してみたい😊軽く読めてなかなか深い、そんな一冊でした。 2024/04/23
kosmos
10
主人公は不動産会社で働く真希。仕事で大きな失敗をして汚名返上したい彼女が狙うのは、「魔女」が住むという噂の大きなお屋敷。縁あって魔女が主催するお茶会に参加することになった真希は、そこでさまざまな人と出会う。売るつもりはないと断られているのにガツガツ営業する彼女のことが最初は苦手だったけど、読み終えた頃には幸せを願うようになっていた。丁寧にお茶をいれて自分を労わるのって素敵なことだなぁ。2024/04/13
ふーま
9
"魔女"が住んでいると噂される大きな屋敷で開かれるお茶会。仕事も恋も上手くいかない真希は、ひょんなことからそんなお茶会に招待され、素敵な紅茶とお茶菓子を楽しみながら様々な年代のゲストの悩みを聞くうちに、いつしか自分自身と向き合っていくーーー。うっとりするような素敵なお屋敷でのお茶会。しかもお屋敷に住んでいるのは魔女!?と、ひとつひとつがまるでファンタジーのようでしたが、いざ読んでみると内容は結構現実的。時に本格的に、時に形式に囚われない肩の力が抜けたお茶会。そういう時間、大事ですね。素敵な1冊でした。2024/03/07
みにみに
9
お茶の時間は少し特別感のある至福の時間でありながら、自分の悩みとゆっくり向き合う時間でもある。簡単に解決するわけではないけれど、そこでの出会いと時間が何かを少しだけ変えるきっかけになる。アフタヌーンティーの歴史も分かって伝統的な愉しみ方も興味深いけれど、型にはまらず自由に楽しめるのも魅力的。白金台の大きな屋敷で魔女が伝授する風変わりなお茶会に運良く招待されてみたーい。ふわっと香る紅茶とお茶請けが柔軟に頑なな心をほぐしてくれそう。2024/03/02
陽ちゃん
8
お店でしかアフタヌーンティーを頂いたことがないので、“お茶会に招待される”っていうシチュエーションに憧れます。といっても、眞希以上にエチケット・マナーを知らないのですが…。様々なティーフーズも美味しそうですしね。2024/04/14