名探偵の生まれる夜 大正謎百景

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名探偵の生まれる夜 大正謎百景

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041114391
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大正七年の秋、与謝野晶子は大阪で宙に浮かんでいた。夫である鉄幹と共に通天閣の足元に広がる遊園地「ルナパーク」を訪れたものの、夫の言葉に血がのぼり彼を置き去りにひとりでロープウェーに乗ったのだ。電飾まぶしい遊園地を見下ろし、夫婦というものの不確かさを嘆く晶子。そのとき突然ロープウェーが止まり、空中で動かなくなって……。(「夫婦たちの新世界」)

遠野には河童や山男など不思議なものがたくさん潜んでいるという。隣村を目指して朝もやの中を歩いていた花子は、「くらすとでるま…」という不思議な声を聞く。辺りを見回すと、そこには真っ赤な顔の老人がいた。かつて聞いたむかしばなしに出て来る天狗そっくりの老人から逃げ出そうとする花子だったが、今度は黒い頭巾に黒い蓑をまとった怪しい男から「面白い話を聞かせてくれないか」と尋ねられ……。(「遠野はまだ朝もやの中」)

ほか全8篇。

内容説明

芥川龍之介×日常の謎―さえない男の恋を叶えた不思議な「願掛け」。その絡繰りとは?与謝野晶子×極限推理―宙づりになったロープウェー。原因を突き止め、脱出せよ!宮沢賢治×怪異譚―遠野の童・花子が語る、それは不思議な昔ばなしか、それとも―。ほか5篇。

著者等紹介

青柳碧人[アオヤギアイト]
1980年千葉県生まれ。早稲田大学卒業。2009年『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞しデビュー。「西川麻子」「猫河原家の人びと」などの人気シリーズを手がける。19年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』で第17回本屋大賞にノミネートされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

224
実在の歴史的人物が探偵役を務めるミステリは数え切れないほどあり、独自性やアイデアが平凡だとあっという間に埋もれてしまう。その点で本書は❶政治や社会の混乱が激しい明治や昭和ではなく、比較的平穏な大正時代を舞台に統一する❷当時の風俗で背景を彩るだけでなく、謎解きのカギとしている❸芥川龍之介と平塚らいてうを除き、従来この手の作品に登場したことのない著名人を活躍させるなどの工夫を凝らして面白く読ませてくれる。集中では松下幸之助夫妻と柳田國男の推理が冴えており、野口英世や島村抱月の性格描写がさもありなんと思わせた。2023/04/01

まちゃ

155
時代は大正、誰もが知る偉人たちの謎解き。就寝前のリラックスタイムに丁度いい分量のミステリ短編集でした。実在の人物たちを題材に空想を織り交ぜた青柳さんらしい作品。楽しめました。好みは、芥川龍之介の才能爆発「名作の生まれる夜」2023/03/04

ちょろこ

131
大正時代を彩った著名人たちが大集合の一冊。実際の逸話に著名人を溶け込ませ、ほんのり謎解きをも楽しませてくれる贅沢な時間を味わえた8篇はどれも甲乙つけがたい面白さ。名探偵が生まれ、名作も生まれるこの描き方は青柳さんらしいウィットに富んだ世界。ほんとうにこんな時間や絡みが…と一人、錯覚妄想に陥るほど。しかも主役に見える人物が決して物語を引っ張るわけではないのもナイス見せ技。まるで教科書では教えてくれない著名人の姿を知ってしまった気分になれたのも楽しかった。まだまだこの時代を味わっていたい、どストライク作品。2023/05/23

タイ子

120
楽しい~!こんなに大正の有名人たちがワンサカ出て来るなんてワクワクしなきゃどうするって話ですよ。それぞれ登場する場面は違えど、ひょいと出てくるから面白い。だんだん、手法に慣れてくると「あ、この人はあの人だわ」って推理できたりするから読んでいて楽しい。史実の人の人生でたぶん会ったこともない人たちと交流させてミステリ風にしてあるので虚実混同の青柳さんならではの面白さがある。忠犬ハチ公が飯につられるか?!岩手の遠野は物語の宝庫だなとか。山下清と姉さま人形物語が好き。時代の変遷を感じる一作。2023/06/10

みかん🍊

111
大正時代に活躍した、江戸川乱歩、野口英世、芥川龍之介、松井須磨子、与謝野晶子等あまたの作家、芸術家などの著名人が登場する日常ミステリーの短編集、大正ロマンの世界で繰り広げられる歴史上の人物が交差するエピソードどれも面白かった。2023/03/22

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