内容説明
環境問題の深刻化が国家間紛争をも招くのか。日本に波及するグローバルリスクの中で最も注目される水問題への取組は、エネルギーや食料の安全保障、気候変動への適応策を達成する鍵である。「ウォーターフットプリント」「仮想水」を手がかりに問題を明らかにし、悲観論に陥ることなく、持続可能な未来を構築する道を探る。
目次
第1章 地球の水の何が問題か(なぜ、どのように、水危機がグローバルリスクなのか;「水が足りない」とは;使うと汚れる水;世界の川、地下水、湖をめぐる問題;水は無くならない)
第2章 グローバル水リスクに備える―ウォーターフットプリントとは何か(災害リスクをどうとらえるか;世界の水リスク管理の動き;国際標準ウォーターフットプリント;ウォーターフットプリントをどう使うか)
第3章 仮想水貿易から見た食料安全保障(世界の水に頼る日本の暮らし―仮想水貿易とは;水から見た食料問題;水だけが問題ではない)
第4章 気候変動と水(気候変動問題とは何か;気候変動のリスクをどう捉えるか;適応策とグローバルリスクマネジメント;気候変動問題のこれから)
終章 未来可能性の構築へ向けて
著者等紹介
沖大幹[オキタイカン]
1964年生まれ、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了、博士(工学)、気象予報士。現在、東京大学生産技術研究所教授。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書統括執筆責任者、国土審議会委員などを務める。日本学士院学術奨励賞、日経地球環境技術賞、生態学琵琶湖賞など表彰多数。水文学分野で日本人初のアメリカ地球物理学連合フェロー。専攻は水文学、河川・水質源学、土木工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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