• ポイントキャンペーン

竹書房文庫
怪―異形夜話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812499337
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

「超‐1」出身者含めた次世代の書き手たちが一堂に集う!久田樹生は、バイト先で垣間見た他人の家の陰、纏わりつくのは…「残生の人々」、戸神重明は、郵便局内での苛めで最後に嗤うのは…「一区のポスト」、鈴堂雲雀は、“呪われた女”と呼ばれる驚愕の彼女の告白「あだ名違い」、宇津呂鹿太郎は、夜の帰り道でどうしても追い越せない女の背中「帰り道の女」、橘百花は、霊能者の仕事を一部始終レポートする「予期せぬ訪問者」、三雲央は、カメラを勉強していた学生時代に起きたとある出来事「分岐点」、神薫は、不仲だった姑との結末「故姑」、泡沫虚唄は、友達の足を傷つけたのは…「手」など、8名が魑魅魍魎の跋扈する怪談を魅せる。ニューエイジ怪異実話。

著者等紹介

宇津呂鹿太郎[ウツロシカタロウ]
第三回『幽』怪談実話コンテストで佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

130
8人の実話怪談作家の競作集で、前書き・後書きが一切ないのは逆にあっさりして良いですし、また作者紹介の頁で名前の読み仮名を初めて知った事も新鮮でしたね。『イエティの首』戸神重明:近所の空き家に飾られた大猿の生首を見てから災難続きで、それは中学の美術教師が学校を辞め妻子に出て行かれて世捨て人となった挙句に世間を恨んで錯乱し自殺を遂げた時の彼が製作した置き土産で近所の住人に呪いをかけ今も恐ろしい数の死者を出しているという。『あるべき場所にて』鈴堂雲雀:母の亡き後息子が彼女を家に呼んで料理させると包丁で指を切る。2020/09/13

HANA

44
実話怪談。多数の作家のアンソロジーだが、玉石混交で石の方が多いように思えた。なんだかインパクトに欠ける話が多い。中でも霊能者による除霊と霊との対話とかは、何だか昭和初期の怪談みたい。懐かしい感じがするが、この平成の御世での実話怪談としてはどうよ。特筆すべきは三雲央と久田樹生の二氏。前者は語られぬ部分にもやもやとした物が残るという怪談のお手本みたいな作品。特に何があったのかわからない部分が異様な余韻を残す「犬が話をするところを見にいこう」は素晴らしい。後者も相変わらず陰々滅々とした文体が何とも言えなかった。2014/09/01

ラルル

25
アンソロジー本ですが全体的の雰囲気が合わさっていて違和感はありません。それぞれ何とも厭~な気分になる怪談。最後の便利屋社長の話は教訓めいて見えますね。情けは人の為ならず、情けをかけない人には当然ながら情けもかからない(笑)2015/05/12

澤水月

8
全体に淡々…偶然だが髪の毛、長髪怪談が複数。イエティの首、小糠雨、犬が話をするところを見にいこうが印象的。三雲氏が報道写真の道に進むか否かの話題は興味深かった、確かに分岐。乗り越え賞受けた知人いるが…人の道として如何かと正直思ったことあり(ある悲惨事態のビフォーアフター連続組写真で私は正視できず)、日々悩む問題。またある方の連作はほん怖漫画テイストで珍しく感じた2014/03/30

いきもの

4
著者多数のため、独特の個性があって好き嫌いが分かれそうなところ。個人的には三雲央、泡沫小唄、久田樹生の作品はよかった。特に便利屋の話は人の闇と心霊的な不気味さがあいまってなかなか。2015/11/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7950400
  • ご注意事項