内容説明
悩みを抱えた人が集う「要石の森」。幾多の占い師が店を構えるその中、抜群の的中率を誇る「お蓮の館」。猫柄のタロットカードとミステリアスな美しさで迷いを断ち切るお蓮の正体は、他人とまともに会話もできないほどに弱気で内気な大学生、明日波蓮弥であった。ある日、常連の宮瀬が知らない男と共にお蓮の元へやってくる。いつもどおりに宮瀬に声をかけると「話が違う」と慌てる二人の男。問いただすと宮瀬は、自分は既に死んでしまって今は幽霊で、「霊能探偵」を連れてきたという。そのガサツで横暴な大男、豪徳寺清純は、お蓮が男であることを見破り、強引に宮瀬をタダで占わせる。お蓮が宮瀬を成仏させたのを見て、清純はその後もなにかとお蓮、ないしは蓮弥を構うのだった。清純と行動を共にするうちに蓮弥は多くの幽霊と出会い彼らをお蓮として占うが、それは未解決連続不審死事件への入り口だった…。
著者等紹介
紙吹みつ葉［カミブキミツバ］
東京都出身。アミューズメントメディア総合学院ノベルス学科卒業生。２００６年ファミ通文庫より『つよきす～Ｍｉｇｈｔｙ Ｈｅａｒｔ～竜胆館のユーレイ』でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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紅羽
10
占いのお店「お蓮の館」の美少女占い師、お蓮さんの正体は弱気で内気な少年、明日波蓮弥。そのお蓮とガサツで横暴な霊能探偵、豪徳寺清純が様々な幽霊の関わる事件を解決していく作品。物語が進むにつれて清純の秘密が明らかになり、蓮弥の引っ込み思案にも改善が見られるようになっていきます。これから霊能探偵事務所がどうなっていくのか気になところですが、続編はなさそうなのが残念です。2021/11/03
木冬
4
普段はおどおどとして自分の言いたいこともはっきり言えない主人公。しかし彼の正体は人の迷いを解決する手助けをする占い師「お蓮」。ある日やってきて傍若無人な幽霊探偵、清純がきっかけで、彼は幽霊を成仏させる為の手助けをすることに。合間に挟まれる事件の背景に、読んでいて「ああ、なるほど」と自分で推理することができ、楽しかった。傍若無人なようで、言っていることがなんとなく胸に刺さる、清純の言葉とそれをきちんと受け止めるお蓮のやりとりが好き。内容はけっこうシビアだったけど、文章のテンポが軽いので読みやすかった。2014/05/11
ルカ
0
読了済
弐子
0
お蓮と清純が良いコンビ。是非このコンビをもっと見たい。2014/04/11
miaka
0
美人占い師のお蓮の正体は、弱気で内気な大学生、明日波蓮弥。ある日彼はガサツで横暴な大男、「霊能探偵」豪徳寺清純と知り合う。最初は蓮弥は嫌々豪徳寺に付き合っていたけれど、だんだん未解決連続不審死事件へ深入りしていきます。 豪徳寺にも大きな秘密がありますが、「あれ？」と思う場面がちりばめられているので、結構すぐ気付けるかも。ただ、犯人はわかりませんでした。意外すぎる犯人。ヒントってあったかなぁ？？ 終わり方を見ると、続編あるかも。2015/02/24
