竹書房文庫
ひとにぎりの黄金―宝箱の章

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  • サイズ 文庫判/ページ数 207p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812496992
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

10年たっても、20年たっても、なぜか忘れられないお話があります。ずっと心のどこかに住み続けていて、あるときふっと顔を出し、微笑みかけてくれる…そんな優しい友達のようなお話が、ここにはたくさん詰まっています。さりげなく、けして押しつけがましくない笑いと涙。読めば読むほど、あとからじんわりと胸にきます。いつか自分の子供に読み聞かせたいと思う、素朴だけれどかけがえのないメモリー。明日のあなたに、夢と勇気と頑張る力を与えてくれる、英国発の優しく感動的な珠玉のファンタジー短編集!

著者等紹介

エイキン,ジョーン[エイキン,ジョーン] [Aiken,Joan]
1924年イングランドのサセックス州に生まれる。父親は有名なアメリカの詩人コンラッド・エイキン、母親はカナダ人。幼い頃から文学に親しみ、十代後半から詩や物語を発表。若くして夫を亡くしたのちは、雑誌社に勤務しながら本格的に創作活動を始めた。児童書のほか、探偵小説やテレビの脚本なども手がける多才な作家で、その独創的なストーリーと味わい深い文体で、数多くの上質なファンタジーを生み出した。1969年「ささやき山の秘密」でガーディアン賞を受賞

三辺律子[サンベリツコ]
英米文学翻訳家。白百合女子大学大学院卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Masiro*

37
読み終わった後に、ほんのり寂しさがあるけど、前に進もうっていう勇気をくれる本。短編ファンタジーで、子供時代の無邪気な気持ちを思い出させてくれる本。想像力ってやっぱり大事だなぁと思った。「からしつぼの中の月光」に出てくる、物知りでいろんなことを教えてくれるおばあちゃんが私は好き。2014/03/01

小夜風

22
【所蔵】ジョーン・エイキンが70歳の誕生日を記念して自ら最もお気に入りの短編をまとめたうちの7編。ファンタジーですが、現代的なお話も多かったです。どのお話も子どもが何かしら虐げられたり辛い目にあっているのですが、自分で未来を切り開いていくのが素敵だなって思います。ああもうエイキンさんは間違いがないですね。今のところ読んだエイキンさんのお話にハズレは一個もなし!全部大好きです♪2014/09/02

七月せら

8
ジョーン・エイキンによる英国ファンタジー短編集。どのお話もふとした瞬間に記憶の底から転がり出て来そうな、他愛なくも忘れがたいお話です。そうまさに、不思議な形の石ころや海の音がする貝殻、手作りのペンダント……子どもの頃の宝物をしまった宝箱のような短編集。「からしつぼの中の月光」と「魚の骨のハープ」が特にお気に入りですが、「ナッティ夫人の暖炉」の心温まるドタバタ劇も捨てがたい。2016/06/30

九月猫

8
エイキンさんが70歳を迎えたのを記念して、自ら選んだお気に入り15編のうちの7篇収録。どのお話も良くも悪くも英国っぽい。いくつかの哀しい結末にどこかシニカルな目線を感じたり。もちろん児童文学らしくきれいで優しくもあり、後味が悪く感じるものはありません。この宝箱の章の中では「からしつぼの中の月光」と「魚の骨のハープ」が好きです。前者は「西の魔女が死んだ」のまいとおばあちゃんを思い出しました。ハープなのになぜ魚の骨?と思った後者は、その理由も含め、昔話のような王道の童話。鍵の章も楽しみ。2014/02/08

Kikuyo

4
つらい目にあっていた子供がやがては暖かい未来を手にするというストーリーが多い。子供の頃、寝る前に読んでもらった絵本は、たいがいそんな風なお話だったような気がするが、まさにそんな感じの童話集。「魚の骨のハープ」が良かった。2015/10/31

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