内容説明
入院した病院での空き部屋にはいったい…「空けてはいけない」、楽しいはずのイベントが悲惨な思い出に「マヨヒガ」、皮膚に出来た異常を治す究極の方法「コーンフラッシャー」、研修医が病棟見学で見てしまったものは「閉鎖病棟奇譚」など書き下ろし２６話を収録。
著者等紹介
神薫［ジンカオル］
作家。静岡在住。元医者（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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夢追人００９
147
神と書いて「じん」さんと読ませる元女医さんの怪談集で平山夢明さんの冒頭の序文が上手に盛り上げて読書する意欲と気分を高めてくれていますね。『ねこだま』は冬の夜に公園に集まった百匹程の野良猫が猫ボールになって柱になり最後に巨大な一匹の猫になる珍しい動物奇譚ですね。次の一編は正確に言えば幽霊の怖さではないですが相当えげつなくて読むのに覚悟がいる本書中でも別格の凄みを感じる人間の恐怖譚ですよ。『閉鎖病棟奇譚』上田君は医学部５年生の時に実習で精神病院を訪ねた事がある。山奥にある古めかしい精神病院は入院専門であった。2021/03/11
HANA
47
実話怪談集。元女医が書いたので『怪談女医』、ということはニートが書いたら『怪談無職』になるのかしら？というわけで題名から病院にまつわる怪談を予想して読んだわけですが、そういうこともなく普通の実話怪談であった。二、三、パンチの効いた話はあるものの、総じて普通の実話怪談ばかりで全体的にちょいと地味。「マヨイガ」とか「生食の家」、表題作は何とも言えない得体の知れなさがあるので、ハズレとは言い難いけど。玉石混交でいえば石も多い感じ。あ、「血筋」「千人の美少女嫁」は、また違った意味で心に痛みを残していきました。2013/09/04
ゆみきーにゃ
42
《購入》全話病院に関するお話だと思っていたけど違ってた(T_T)2014/12/08
鬼灯の金魚草
23
閉鎖病棟と言う割には病院の話は少ない。生食の家の悲しい事。2017/06/14
Kao
12
女医さんのお話かぁ〜と前々から気になってた本でした。病院の話かな？って思ってたけど、そうでもなかった（笑）でも、どの話も結構怖かった。（玉の御使い）は、骨格標本に頭を付けると、本当にどうなるのか勝手に想像して1人で怖がってました。あと（コーンフラッシャー）道端で会ったらどうしようか…とか。百パーセントの話の中の倉庫の噂にでてくる事故、瑕ヒ物件の炎の出てくるサイト。たまたまTVでしてたから、私も調べてみたら、近所に5軒ヒット。その内の1軒は娘の友達の元家（心理的瑕ヒ物件）あと従兄弟の通うある建物で（大汗）。2014/09/10
