竹書房文庫
怪談実話FKB饗宴〈4〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812492840
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

ここに集録された恐怖譚は開けてはいけない扉を開いてしまっている。結果、つまらない日常の不安や不満を、副作用がたっぷりある実話が忘れさせてくれるのか…それともささやかな幸福感も骨の髄までしゃぶりつくされそうな実話が吹き飛ばして眠れぬ日々が続くのか…いずれにしても開いた扉から真冬でも冷たい汗をかくような体験談が忍び寄ってくる。

目次

僕の実家に纏わる話
封筒を置いてくる
偽者
かたつむり
病院通り
連れてくる人
お茶をまく
部屋との相性
コックリさんのしっぽ
夜に生物を捨てるな〔ほか〕

著者等紹介

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川県生まれ。『独白するユニバーサル機メルカトル』で第59回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、同タイトルの短編小説集(光文社)が2007年度「このミステリーがすごい!」一位。また「DINER(ダイナー)」(ポプラ社)が第28回冒険小説大賞&第13回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

32
実話怪談集。あいかわらず実話怪談の作者連から畑違いの人まで幅広い。それら全てが一定の水準以上というのもこれまた凄い。冒頭のがっぷ獅子丸、この人の書いた本昔読みあさっていたこともあり大いに期待して読む。オーソドックスな祟りの話に薄気味の悪いペーソスが漂っていて何とも言い難い作品だった。他にも我妻俊樹の「かたつむり」幽戸玄太「怖い顔」佐藤佐吉「木下君」等わけのわからない怖さで満ちた話に満ち溢れておりました。ところで村松進吉の舞台、入院していた所に妙に符合するけど別の所ですよね…うん、きっと別の場所だ…。2013/02/07

ラルル

8
星3つ★★★☆☆ 共作なのでどうしてもムラが出来てしまうというか、綺麗な流れが出来ないというか、そういう点の読みづらさはもう仕方ないのかな。饗宴シリーズは以前1つ大失敗した巻があったのでそれ以来ビクビクなんですが、今回はそんなに悪く無くホッとしました。ただ早くページをめくりたくなるような魅力的な話は無かったです。次回に期待です。2013/03/02

澤水月

8
知る人ぞ知る実話怪談界陰の立役者がっぷ獅子丸さんが遂に書いた!ほかの誰とも異なるユーモラスな文体、しかし最高の恐怖、堪能。しかしアノ方のこと書いちゃいましたね大丈夫かしら…(霊より怖いかも?! 後は黒木あるじ「虐目」が突出した厭さ怖さでぶっ飛び。我妻俊樹の不可思議譚(封筒とかたつむりが怖くなる)、田辺青蛙の震災譚なども良かった(ちなみに平山さん、震災怪談はかなり多いですよ…なまなかな気持ちでは語れず書けないから傑作揃い。お忙しいのかな)2013/01/31

パブロ

6
シリーズ4回目だけれど、どの巻も外れなし! 毎回毎回、突拍子もない人選で、平山夢明って人はどんだけ幅広い人脈を持っているだよ〜と思わずツッコミたくなりましたよ、ホント。上質な短編小説のような東良美季の文体、何かが歪んで狂っている佐藤佐吉の語り口、森下くるみ(この人の半生の方が私は怖い…)のブッタ斬り感…今回も日常に潜む怪異の扉を開けなくてもいいのに、ガッツリと開けっ放しにしてくれるから、もうタマりませんっ! と言いつつ、肝心の平山夢明の話は、もう一声って感じだったのはよしとしときますか。2013/02/06

buchi

5
「ナクコモダマレ」「怖い顔」「かたつむり」など不吉な話に悶絶させられた。 がっぷさんの実家の話に始まり、逆に誰が本物なのか「偽物」、袖触り合うだけでもアウト「コックリさんのしっぽ」、刻んだらどうなる「合法的殺人」、ムス化「虐目」、「ダーツな男」は色んな意味でぎゃああ!だった。 行く末が気になる話が多かったな。2015/08/25

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