内容説明
絵を描くことが大好きな少年・ネロは、アントワープのはずれの村で、おじいさんのジェハンと牛乳運びの仕事をして暮らしていた。素直で働き者のネロの夢は、画家になることで、アントワープの大聖堂にあるルーベンスの絵を見てみたいと思っていた。ある日ネロは、死にかけていた犬・パトラッシュを助け、深い友情で結ばれる。幼なじみのアロアやおじいさんに応援され、コンクールに向けて絵の練習に励むネロだったが、ある日おじいさんが倒れてしまい―。貧しくとも賢明に生きる少年ネロとパトラッシュの、そしてまわりをとりまく大人達との、美しく悲しい物語。