内容説明
「幼かったお前と、弱かった俺。最初に間違えたのは、どっちだ―」。一流商社に勤めるサラリーマン・奥田孝幸は、出世も約束され、順風満帆の生活を送っていた。しかし、同じ部署に入ってきた新人社員の秋谷育士を見た瞬間から、嫌な予感が湧き上がるのを感じる。孝幸が今まで必死に隠してきた秘密を、唯一知っている男に、育士はとてもよく似ているのだ。動揺を押し殺す孝幸だが、育士は何かを見透かしたように、ゆっくりと近づいてくる。羞恥、負い目、屈辱…。あらゆる手段で、孝幸は雁字搦めにされてゆき…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
辺辺
14
バーバラさんらしいというか、レーベル的にもこういう展開が普通かな?エロ満載www.もう少し仕事面やトラウマの葛藤を掘り下げていけば、個人的にかなり好みですが。それにしても、Bちくに拘るバーバラさんの情熱は相変わらずで笑。そして、奈良さんの絵もそれに合うだけのものだとようやく納得。2013/01/10
那義乱丸
11
奈良絵作品なので購入。消し去りたくて、消したつもりでいて、でも、心の奥底に沈んでいる罪悪感。それは再会という形で突きつけられる…。仄昏い閉塞感と理不尽な執着という好きな系統のお話だったのだけど、Hシーンの分量が多過ぎてげんなり。しかもエロだけの描写がほとんどで、そこから双方の心情を汲み取ることが出来ず、ただただ無体なHを繰り返してるという印象。乳首責め、お道具Hがふんだんなエロを楽しむ本と割り切ればいいのかもだけど、好きな系統の話だけにもっと物語を楽しみたかったという個人的な残念感が強い。2012/08/07
de sang-froid
8
トラウマBL。総合商社勤務・孝幸(左)の所属部門に、新人・育士(右)が配属されてきた。無惨な過去の記憶を封じ込めた孝幸の前に突然現われた得体の知れない男。お仕事と得体の知れない不安を誘う導入部、育士のいつ爆発するかわからない不穏さ、誘爆装置・帆足、心身共に追い詰められる孝幸。好みですがお仕事描写が後半うやむやなので、残念。育士がお仕事軌道に乗るとこまで書いてあると嬉しかった。2012/10/06
えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)
8
途中放棄:バーバラさんは好きだし、読み方は心得ているんだけど・・・今回ギブアップ。体力つけていつの日かリベンジ・・・あるのか?2012/09/09
黄葵
7
やっと読み終えた…さすがブラックバーバラさん!日常設定とあったけど、非日常設定なんじゃないかと思いました。でも最後、不器用な2人が心を通わて上手くいって良かったです。2014/01/25