内容説明
2004年12月。イラクの大学で楔形文字を教えるイラク系アメリカ人女性考古学者ミナ・オスマンは、ある日、教え子から古代の粘土板を手渡される。誤って粘土板を傷つけてしまったミナは、中に隠された石板を発見。石板には、旧約聖書や『ギルガメシュ叙事詩』に登場する大洪水伝説と謎めいた数式が楔形文字で刻まれていた。謎を追究するうちにミナは何者かに命を狙われることに…。その背後には世界的大企業のCEOオベロン・ウィートリーの影があった。やむなく元アメリカ軍少佐ジャック・ヒルクリフとともにイスラエルへ逃避行の旅に出たミナは、12世紀のユダヤ人旅行家“トゥデラのベンヤミン”が残したメモの中に石板との関連を見いだす。
著者等紹介
ミッチェル,アレックス[ミッチェル,アレックス] [Mitchell,Alex]
1974年オックスフォードで生まれ、ベルギーで育つ。ストラスブール大学で美術と建築を学び、修士課程を修了したあと、オックスフォード大学で古典考古学の博士号を取得。中心となる研究分野は“ユーモアの考古学”で、これまでにいくつかの論文を発表している。初めて出版した著書は『ギリシャの壷絵と視覚的ユーモアの起源』(ケンブリッジ・ユニバーシティ・プレス、2009年)。現在はオックスフォードとブリュッセルの考古学研究所で名誉非常勤研究員の立場にある
森野そら[モリノソラ]
東京生まれ。東京外国語大学卒業。英米文学翻訳者。別名義(松藤留美子)でノンフィクションの訳書も多数手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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