竹書房文庫<br> 石燕妖怪戯画―妖怪絵師と夢追う侍

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竹書房文庫
石燕妖怪戯画―妖怪絵師と夢追う侍

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812488546
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

時は享保、年の瀬の頃。不忍池より南東になる(現・御徒町)組屋敷のひとつに、書をもってその名を馳せる石川家があった。その嫡男で17歳の石川硯は、父の命で町の子らに書道を教える傍ら、自身は父に倣わず書物を書く道に進みたいと考えていた。しかし、その胸の内を父に伝えるも、にべもなく却下され、怒りに任せて家を飛び出してしまう。宵闇が迫り、飯屋に入った硯は、そこで饒舌に怪談を話す男と居合わせた。なんでもこの近くの寺で三味線が勝手に歩いて消えたそうだ。それは妖怪の仕業に違いないと言う。くだらないと思う硯の横に、おもしろいと話に聞き入る大柄な侍、佐野豊房がいた。家に帰るに帰れない硯は、一緒に妖怪を探そうと佐野に誘われ、嫌々その寺の中へと忍び込むことになってしまうのだが…。性格も生き方も対照的な二人連れが怪事件の真相を暴く大江戸妖怪奇譚―いざ開幕。謎と奇譚に満ちた新感覚時代小説!

著者等紹介

浅田翔太[アサダショウタ]
1993年生まれ。アミューズメントメディア総合学院大阪校卒業生。『石燕妖怪戯画―妖怪絵師と夢追う侍』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

53
夢を叶えるために何をしなければならないかを「妖怪」という不可思議な存在が繋いだ縁で見つけることが出来たのではないのだろうか。のちの妖怪浮世絵師・鳥山石燕と出会い、妖怪に纏わる事件の真相を追う硯。2人の特異な関係がいい味出している。時代小説ではあるものの、現代の若者にも通じるところがありそうな一冊。確固たる自分を持っている人が近くにいると嫉妬に近い気持ちが湧いてくるのは、若者だけじゃないはず。そういう意味では、大人になった今読んでも自分のやりたいことをきちんと自らの中に落とし込めず戸惑う硯に共感できた。2023/02/25

緋莢

12
書をもって名を馳せる石川家。その嫡男である石川硯は、父の命で町の子らに書道を教えていたが、書物を書く道に進みたいと考えていた。だが、その夢は父にあっさりと却下されてしまう。怒りのあまり、家を飛び出した硯は、飯屋で「三味線が勝手に歩く」という怪談話を耳にし、その話に食いつく大柄な侍・佐野豊房と出会い・・・2015/11/03

ネムコ

8
「石燕夜行」シリーズの方が面白かった…。2014/10/09

めりた@かりた

4
うーん・・・石燕がちょっとアホすぎちゃって色々ガッカリなんだなぁ~ε-(。・д・。)フー 架空の妖怪絵師とかだったら面白かったんだろうけど、石燕だから自分の中で前もって想像してたイメージがあるんだよね。聞いたことのない主人公だったら結構面白かったのになぁ。2014/10/13

紅羽

4
江戸時代の妖怪絵師、鳥山石燕を主人公にした時代小説。挿し絵もあり、ラノベのようにサクサク読めました。硯が佐野…(後の鳥山石燕)に出会い、彼の持つ自由で柔軟な考え方に触れる事で目指す道を見つけ、反発していた父親を受け入れるまでで終わっているので、プロローグといった印象です。これからどんな珍道中になるのか楽しみです。2014/09/01

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