内容説明
千葉の大地主に、人死にの絶えぬとある一族がいた。名を椛根(かばね)という。本家に入った者は必ず死ぬ―偶然とは思えぬ急死の連鎖に人々は恐れをなすが、血と地の財を守り抜くため一族は跡取りを立て続ける。やがて悲劇は分家筋から第三者をも巻き込み、果てのない地獄が始まる…。これまで百物語シリーズでは書くことのできなかった呪いに纏わる長く重苦しい一族の実話をついに解禁!その他、北野誠の「おまえら行くな。」の台湾取材秘話、京都で修学旅行生を襲った恐怖事件、ひとたび部屋を出たら戻れなくなってしまう部屋ほか不動産物件にまつわる戦慄の実話を収録。にしうらわが満を持して臨む渾身の実話怪談・新シリーズ。
目次
第1章 古の都にて
第2章 テリトリー
第3章 おまえら
第4章 死に姓の陸
第5章 死の入り口にて
第6章 泉水の畔から
著者等紹介
西浦和也[ニシウラワ]
不思議&怪談蒐集家。老舗怪談サイト“コ・ワ・イ・ハ・ナ・シ・ヤ・ミ・ノ・サ・サ・ヤ・キ”の管理人。トークライブを行いながら、体験記の執筆及び、書籍、ゲーム、DVD等の企画を手がける。イラストレーターとしても活動中。2007年「虚空に向かって猫が啼く―百奇蒐集録」で単著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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