内容説明
「百の怪異を語し終えた時、本当の怪に出会える」という現代百物語シリーズの第6弾。これまで触れてはならなかった仏壇にまつわる話をはじめ、身の毛もよだつ恐ろしい話から、日常の中に突然現れたエアポケットのような奇妙な話まで、作者が全国を回り体験者から聞き集めた極上の「怪」が披露される。
目次
第1章 猫が啼く
第2章 ノック
第3章 ボヨンボヨン
第4章 ストーカー
第5章 拾い電話
第6章 まこりん
第7章 選挙ポスター
第8章 夢
第9章 潮の匂い
最終章 ミツジの仏壇
著者等紹介
西浦和也[ニシウラワ]
不思議&怪談蒐集家。老舗怪談サイト“コ・ワ・イ・ハ・ナ・シ・ヤ・ミ・ノ・サ・サ・ヤ・キ”の管理人。トークライブを行いながら、体験記の執筆及び、書籍、ゲーム、DVD等の企画を手がける。イラストレーターとしても活動中。2007年「虚空に向かって猫が啼く百奇蒐集録」で単著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデキ
34
西浦和也さんの怪談、 暖かい気持ちで読めて楽しいです2022/05/20
ヒロ@いつも心に太陽を!
25
加門七海氏の怪談が好きなのでほかの方の集める百物語はどんなものか興味があって読んでみた(-∨-*)ひとつひとつの話がとても短くてさくさく読了。思ったよりも恐くなく、どちらかといえば不思議系の話が多かった。実際に自分が体験したら恐いのだろうが「ふぅん」程度で特にどの話も印象には残らず。ただ、東日本大震災時に起きた不思議話は別。九十九話目の『逃げて、逃げて』は私も噂を聞いた!本当に、その街をずっと見守ってきた先人達が助けてくれたのかもしれないね。2012/05/27
かおりんご
22
ホラー。怪談会で聴いたことのある話があった。本にすると短い話なのに、西浦和也さんの語りだと結構長くなるから、不思議です。「おまえら行くな」の裏話のような話は好き。2020/11/30
HANA
13
実話怪談にしては珍しく著者自身の話も収録されていた。個人的には実話怪談は引き締まった方が好みのため、各話の長さはこれくらいがいいように思う。ただ内容は不思議系やちょっといい話が多いため、そこは不満。やはり怪談はひたすら怖い方が良い。2011/07/06
こな
7
やっと読めた! 笑える「ボヨンボヨン」の次にエグい「ばちあたり」とか、古風な「選挙ポスター」の次に新機軸っぽい「めまい」とか、順番に読むことで良さが際立つお話がたくさんありました。2011/07/06