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竹書房文庫
恐怖箱 蝙蝠

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  • サイズ 文庫判/ページ数 219p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812442227
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

今まで何も視えなかった人が突如怪異に巻き込まれるケースは少なくない。善意が切っ掛けで思わぬ不幸を背負いこむはめになった話も、本書には収録されている。日常の幽かな違和感。恐怖はそこから始まる…。あなたにも起こりうる、戦慄の実話怪談。

目次

プロフェッショナル
背負う
ぞろぞろ
崖っぷち漫才
姉妹
世間体
強気な背後
手首
高速移動
分身
伏在
共有
二号棟地下
対面
居抜きの店
宝物
エアロ(ビ)幽霊
小児病棟にて
二百メートル離れて
密室
砂糖醤油
黄色いTシャツ
励まし
とある別れ
足あと一つ
小豆顔

スドーンと
とおせんぼ
四畳半の部屋
中年男 二声
ばら撒き
一糸まとわず
シャウト!!
居着かぬ部屋
窃取
跳返
降水確率零パーセント
フフフフッ
にいっ
お歯黒きらり
カレンダー
カタコト
順番通りに
不断
おすそ分け致します
供養
黒い扉
等価交換
番号リレー

著者等紹介

つくね乱蔵[ツクネランゾウ]
福井県出身。実話怪談コンテスト超‐1/2007年度、7位。第3回プチぶんPetio賞受賞。一時はミュージシャンを目指し数多くのバイトを経験するも、今は全く普通のサラリーマンにして良き家庭人。長いバイト生活を通じて表にも裏にも様々な職種の友がいる。2008年、『恐怖箱 蛇苺』(竹書房刊)で共著デビュー。創作怪談の分野でも才能を発揮

山際みさき[ヤマギワミサキ]
大阪府出身。超‐1には初年度より毎年参加、最高順位は2008年の3位

橘百花[タチバナヒャッカ]
栃木県出身。超‐1/2007年度大会より参加。ランカーネーム、黒ムク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

150
蝙蝠というタイトルであっても意外に作中には全く出て来ないというのはよくある話ですね。本書は3氏の作品集ですが、やはり「つくね乱蔵」さんが実力的に頭抜けていると私は思いましたね。僅か6頁ですが何とも哀切で忘れられない一編です。『足あと一つ』父が十二歳の時に出会ったある哀れな一人の少女の話。祭りの見世物小屋の木戸銭を払う出口で微笑む美少女に恋した父は毎日の様に通って仲良くなる。最後の日に彼が遊びに誘うと迷った末に応じるが何と彼女には片足しかない事を知って父は逃げ出す。少女は足を切断した興行主を殺して自殺する。2020/08/10

まゆまゆ

11
おなじみの(?)実話怪談集です。スイスイ読める長さ。中には怖いだけじゃなく切ない読後感のものもあり、ホッとしました笑 あとがきで、作者の方が見舞われた災難(病気やら足の爪が剥がれたやら)が書かれていましたが、自分のとこにソレが来ないことを祈ります…笑2019/05/07

sonettch

7
傑作揃い。「姉妹」「等価交換」は高橋葉介や山岸凉子のマンガのような雰囲気。「二号棟地下」は楳図かずおの絵が浮かんだ。「黄色いTシャツ」は『千と千尋の神隠し』を思い出した。「足あと一つ」は哀しい余韻が残る話。2012/07/26

澤水月

5
姉妹、足あと一つ、供養、等価交換などいいなと思ったら全部つくねさんだった 橘氏「ばら撒き」も良かった。つくねさん単著そろそろ読みたい 「にいっ」は全く同工異曲が超怖になかったっけ?2010/07/16

きら

4
真暗な闇の中で、超音波だけを頼りに獲物を探すコウモリのように、不可解な怪異もまた、常に獲物を探し続けている…… 三人の作家によって紡がれる、『恐怖箱』シリーズの一作。 今回、「この人は外れだ」と感じる作家がいなかった。どこを読んでも、一定以上のクオリティを保ってて良かった。わずか数行でゾクッとさせられる1ページ怪談が多数収録されていたけど、個人的にこういうの好きなのでもっとやって欲しい。怪異の起こるシチュエーションも重要だけど、あれは書き手のセンスも問われる。長めの話だと『番号リレー』の理不尽さいいねえ。2011/06/04

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