内容説明
１８１３年。田舎からロンドンに出てきたアガサは、架空の夫をでっちあげた。行方不明の兄ジェームズを探すためには未婚女性では行動しづらかったせいだ。だが、ロンドンに家を借り、話をあわせているうちに、社交界の婦人たちに夫を実際に紹介しなくてはならないはめになる。困り果てていたところ、たまたま家にきた煙突掃除夫は作り上げた夫像にぴったりだった。頼み込み、夫を演じてもらうことになったアガサは、彼が紳士として振舞えるよう、話し方、礼儀作法、ダンスと教えるうち、なぜか胸のときめきを覚える。だが彼女は知らなかった。実はその男サイモンもジェームズを探すため掃除夫に変装して家に忍び込んだ紳士だったこと、そして、ジェームズの銀行口座を使うアガサを疑っていたことを―。互いに正体を偽りつつ夫婦のふりをしていたふたりだったが…。
著者等紹介
ブラッドリー，セレステ［ブラッドリー，セレステ］［Ｂｒａｄｌｅｙ，Ｃｅｌｅｓｔｅ］
ＲＩＴＡ賞候補にもあがる人気ロマンス作家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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たまきら
33
消息不明の兄を探しにロンドンにやってきた行動力にあふれる豊満美女を怪しみ、近づいてくる兄の諜報活動仲間をはじめ、みんなが彼女の生命力あふれるハチャメチャな行動に振り回され虜になっていくのがおかしいお話です。ただしいことをしなくちゃ！とけんめいに自分を制御しようとする男子を誘惑する部分にはもう大笑い。ここまでする価値がこの男子にあるかは微妙でしたが、面白かったからOK。最後にサクッと摂政王太子が良いところを持っていくのも水戸黄門っぽくて…ワンパターンとは言えやっぱりよいもんですねえ。2019/10/18
blue_ash
5
前に読んだ三部作シリーズとはやはり少し違う雰囲気｡基本コメディのりなドタバタ劇にはちょっと厚すぎる本だし地に足はついてはいないが､頑張ったとも言えるかんじがするし純粋に読み物としては面白かった｡ヒロインヒーローはどちらも変わってはいても好感がもてるタイプで悪役ははっきりしていたのでモヤモヤもなかった｡これもシリーズで続きがあるみたいだがセレステさんのは三部作とこれしか翻訳されておらず個人的に残念2017/06/16
さきⅢ【ロマンス小説専用】
3
★5：こちら１０年前、新刊で並んだ当初購入を散々迷ってやめたんだよな～などと思い出しながら古本屋で手に取る。なんだ！これ、すごくおもしろいじゃないか～((+_+)) メインCPも十分魅力的だけど、そんな彼らを取り巻く人物達の個性もキラリと光る。アップルクイスト家の使用人達やライアーズクラブのスパイ達！やっぱ素晴らしい作品に共通するのは、登場人物一人一人のキャラを大切に、命を吹き込むように描き込んでることじゃないかな。そうすることで、より読者にスピンオフを期待させていくわけだし。2020/07/02
風信子
2
最近、この作品のある人物がヒーローの作品を読んだので再読。やっぱりダントツに面白い。ロマ本の中で一番好きです。ヒロインのアガサの機知にとんだ会話、想像力のたくましさ、優しい性格とものすごい行動力がとても魅力的。サイモンのちょっと情けなくも、ここぞという時には頼りがいのあるところも好きです。そして、スパイ仲間も皆個性的すぎ。特にダルトンが気に入り、彼がヒーローの未翻訳の話を、かなり頑張って読みました・・・が、やっぱりきちんと翻訳されたものが読みたい！どうか続刊されますように！2019/05/12
ぽしょ
2
後半はちょっと失速してしまいましたが、前半は面白かった。2010/08/15
