内容説明
海軍提督の令嬢アナには、親同士が結婚の約束を交わした相手がいる。婚約者も同然の伯爵は穏やかな人で、人生はつつがなく流れる予定だった。ところがふたごの弟アンソニーが謎の死を遂げ、遺品の中にあった黒薔薇の紋章の便箋から、彼女はその死に疑問を持つようになる。ある夜アナは仮面舞踏会で同じ図柄の指輪をした男を見つけ、娼婦を装って追いかけたところをロームという紳士に誘惑される。情熱的な緑の瞳と初めてのキスに激しく惹かれるものの逃げ出したアナ。ところが翌日、伯爵から紹介された従兄は、何とロームだった…!アナは前夜の記憶が忘れられず、仮面のおかげでアナの正体に気づかないままにロームもなぜか彼女が気になる。黒薔薇の秘密、そしてふたりの恋は…?ロマンティックでスリリングなヒストリカル。
著者等紹介
マリンズ,デブラ[マリンズ,デブラ][Mullins,Debra]
RWAが新人作家発掘のために行なうコンペティションで最終候補に残ったことから、1999年に作家デビュー。以来、11作のヒストリカル・ロマンスを刊行。うち、Donovan’s Bed(西部開拓時代のアメリカが舞台)は2001年度、RITA賞の最終候補となった。その後、時代を摂政時代の英国にとった作品を次々に発表し、全米各州のロマンス作家協会が選ぶ年間最優秀賞を受賞、あるいはノミネートされている。カリフォルニア在住
沢律子[サワリツコ]
京都市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒。銀行、商社勤務を経て出版翻訳の道に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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