竹書房時代小説文庫
はぐれ鬼―天保裏与力我慢様

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812435335
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

天保十三年、罷免された先の江戸南町奉行・矢部駿河守定謙は、預かりとなっていた桑名藩で自ら絶食して憤死した。定謙は老中・水野忠邦、南町奉行・鳥居耀蔵らの策謀によって冤罪で陥れられたのだった。定謙が死去した日の夜、一人の旅僧が桑名藩から出立する。この僧姿の男は定謙の忠臣であり、かつて「鬼与力」と恐れられた大薮才蔵であった。変装した才蔵は、江戸市中に潜り込もうとするが、そこには耀蔵の手下・百足の権佐一味が待ち伏せていた…。主君の仇討ち、そして、鳥居耀蔵の圧制に苦しめられる江戸町民を救うため、素浪人となった“はぐれ鬼”大藪才蔵の壮絶な闘いが始まる。

著者等紹介

松本賢吾[マツモトケンゴ]
1940年、千葉県生まれ。警察官、屋台引、警備員、墓職人など十数種類もの職業遍歴を経て、1996年に『墓碑銘に接吻を』で作家デビュー。長編ハードボイルドの旗手として注目され、意欲的に作品を発表する。近年は時代小説の分野で活躍中。迫力に満ちた活劇描写と独特の人情味を持ち味とした作品を数多く発表し、人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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