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竹書房文庫
さよなら「ヴィジュアル系」―紅に染まったSLAVEたちに捧ぐ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 399p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812434819
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0176

内容説明

80年代終盤から10年の永きにわたり、ロック少年少女、ヤンキー少年少女、文学少年少女、ナイーヴな少年少女、ついでに普通の少年少女をも巻き込んで、社会現象にまでなった“ヴィジュアル系”。己れの逃避願望を「何でもあり」の雑食性との美意識で、徹底的に突き詰めたその姿勢は、思春期特有のネガティヴィティーを抱えた十代には、「心の支え」だった。痛快にして明快、アーティストもファンも光り輝いていた「あの」時代を、XやLUNA SEAたち当事者と共に振り返る。「再結成」現象にもめげず(苦笑)。

目次

第1章 さよならX(YOSHIKIと、「Xの時代」を想い出してみた;PATAと、「Xの時代」をほのぼのしてみた ほか)
第2章 さよならLUNA SEA(SUGIZOと、「LUNA SEA世代」を振り返ってみた;2007年12月24日東京ドームで考えた二、三の事柄)
第3章 さよなら「ヴィジュアル系」(私が「V系アーティスト」だった頃(失笑)―大槻ケンヂと、「V系」って何だったのか考えてみた
私たちが「V系ライター」だった頃 ほか)
第4章 さよなら「ヴィジュアル系伝説」(もうひとつの「YOSHIKI論」;小室哲哉が明かす「V2伝説」 ほか)

著者等紹介

市川哲史[イチカワテツシ]
音楽評論家。1961年岡山出身。予備校生時代の1981年より、執筆開始。『ロッキングオン』『音楽と人』を経て、現在は東京―八つ墓村の二重生活の中、売文に励む日々(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yasomi Mori

6
『私が「ヴィジュアル系」だった頃。』と『私も「ヴィジュアル系」だった頃。』のインタビューと、X JAPAN、ルナシー再結成後の新作原稿を加えた文庫版。ぼくがXファンになったのは解散のすこし後だったし、hideの死にショックを受ける機会なく今に至るが、当事者たちの喪失感は当たり前に重く、今さらながら追体験する。/『私が〜』でも感じたことだが、バンド当事者よりもその周辺にいた人たちの方が当然メタ的に現象を捉えており発言も参考になる。V系成立の前史は重要で、70年代までの若者音楽といえば男くさいヘヴィメタルか、2023/02/11

さんつきくん

6
あのヴィジュアル系のブームはなんだったのかを身近で見ていた著者がYOSHIKIやSUGIZO等の当事者へのインタビューと同業者である音楽ライターとの対談で炙り出す一冊。XとLUNA SEAが解散して再結成する間にYOSHIKIとSUGIZOにインタビューしている時代背景もありつつ。Xは完璧を求めるがあまり、その壁を乗り越えられずに一度解散。LUNA SEAは自分達の闇に溺れて一度解散。読んでいて、そんな印象を受けた。アルバム「DAHLIA」発売が遅れた理由が明確にされているのも興味深かった。2022/12/12

ちくまる

5
私の青春!今のエグザイルとかのヤンキー文化?はV系と似てるんだな~とふと思った。当時私は市川さんや大島さんに憧れて、元々活字が好きだから、勝手にライターになると思っていたからこそより懐かしかった。X、ルナシーを筆頭にあの頃は深夜のBreakOutって番組等で新しいバンドも次々出てきて、毎日が刺激的だったな~ 2015/09/03

★miya★

5
「V系の父」と呼ばれた著者とシーンの渦中や周辺に居た人との対談集。副題にあるLUNASEAが好きだったので購入→X中心だったのが残念。文系畑で芽を出したV系がXら体育会系に育てられ、popになったりコメディ化が進み、今では金爆がコメディとして一つの完成型を作った気がする。2013/09/15

あいちょ。

2
『人生で影響を受けた本100冊』登録。2020/03/19

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