竹書房文庫
刑事コロンボ 死者の身代金

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812425251
  • NDC分類 933
  • Cコード C0174

内容説明

男性中心社会の象徴である弁護士の世界でのし上がってきた苦学生レスリーは、自分が出世するきっかけを作ってくれた夫のポール・ウィリアムを、いままさに射殺しようとしていた。銃声一閃、死体となった夫は、誘拐されたあげくに殺されたという筋書きで処理され、奪われたまま消えた身代金30万ドルも、すべて自分の懐に転がり込む計画だった。誘拐事件としてマニュアル通りに捜査を進めるFBI。そこに場違いとも思われるレインコートの男が現われた。ロス市警の殺人課から来たコロンボと名乗る不思議なその男は、要領を得ない会話のうちにも、なぜか勝気なレスリーをひるませるように事件の核心に肉薄してくる。辣腕の女流弁護士が打ち立てた計画殺人の行方は?…傑作TVシリーズ『刑事コロンボ』の事件簿小説第二弾、装いも新たに決定版で文庫初登場。

著者等紹介

リンク,ウィリアム[リンク,ウィリアム][Link,William]
1934~。『刑事コロンボ』の生みの親として知られる脚本家。TVプロデューサーと1968年、二人で書いた戯曲をもとにした『殺人処方箋』がTVムービーとして放映され、ピーター・フォーク扮する刑事コロンボが誕生した

レヴィンソン,リチャード[レヴィンソン,リチャード][Levinson,Richard]
1934~87。『刑事コロンボ』の生みの親として知られるTVプロデューサー。1968年、戯曲をもとにした『殺人処方箋』がTVムービーとして放映され、ピーター・フォーク扮する刑事コロンボが誕生した

ハーグローヴ,ディーン[ハーグローヴ,ディーン][Hargrove,Dean]
1938年7月27日カンサス生まれ。スパイ・アクションや推理ドラマを得意とするTVプロデューサー、脚本家

三谷茉沙夫[ミタニマサオ]
東京生まれ。1950年代末より「それいゆ」「ジュニアそれいゆ」「小説ジュニア」などに詩や短篇を執筆、70年代には文庫本の挿絵やイラストも手がけた。90年代には日本史のひだに斬り込む著書を多数発表、またそれに材を得た推理小説、あるいは翻訳など幅広い分野に活躍。2001年に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

87
刑事コロンボシリーズ第2弾。〔再読〕敏腕弁護士レスリーは、夫を殺し遺体を海に棄て、夫が誘拐された様に偽装をする。その後、レスリーは自家用飛行機を操縦し、身代金をフラッシュの合図の場所に投下する。しかし、FBI捜査官がたどり着いた時には、空のバッグしか残されていなかった。本作では、高所や揺れる乗り物が苦手という弱点や、「チリコンカーン」というテキサス風メキシコ料理が好物である事が描かれる。当時興味を持った私は、新宿を探し回りこの「挽肉と豆のペッパー唐辛子煮」を食べた。今でも、このトマト煮は気に入っている。 2019/03/11

大泉宗一郎

6
やはりというべきか、小説版は犯人の人格構造に説得力を増すために学生時代のエピソードを交え、さらに各登場人物の心情をしめしたりなど、ドラマ以上に厚みを帯びています。しかし、映像のテンポが失われてしまっている感がしてしまいます。ひっきりなしに入れ替わる一人称に、目が回る思いがしました。ただ、殊更にマズイと思ったのは、コロンボの心理描写を加えてしまったことです。涼しいくらいの知的な頭脳戦に、探り合いのような陰湿さが滲んでしまっています。コロンボ特有の鋭い指摘などが、シリーズを通じて見ると異色といえる作品です。2013/06/19

雑食猫

3
野心家の女弁護士が犯人。夫を殺して誘拐に見せかけた。義理の娘と女弁護士とコロンボでどうやって犯行を暴くのか、最後まで一気読みしました(^^)2013/03/17

IamG

2
あっさりとした解決だが、十分にフェアだ。2007/05/26

常念山麓

1
ヤフーオークション。二見文庫になし。サラブックにあり。2012/08/09

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