内容説明
総勢19人のベストセラー作家がゾンビ映画の原点に挑む!ジョージA・ロメロが最後に遺したゾンビ小説も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
103
ジョナサン・メイベリーのまえがきを読んで俄然テンションがあがった!少年時代(私の場合は少女時代だけど)のあの感動的な気持ちや想い出が重なり、なんとも言えない最高な気分で読みました。やはり初っ端は相変わらずのジョー・R・ランズデール。ブレーキ全快でスカッと爽快!その他にも続く錚々たる作家陣の独特なゾンビ文学はどれもハズレなし。竹書房さん、最高っス!このまま一気に『生者の章』に進みます!2018/02/03
HANA
60
ゾンビ小説アンソロジー。ロメロの遺作もあるよ。全作品がゾンビ愛に溢れていて、読んでいて楽しくなってくる。どの作品もパンデミック発生直後を描いているのだが、そのためにゾンビの面白さが黙示録的な世界が終わる寸前の楽しさであることを再確認。それが思いっきりはっちゃけた意味で出ている「ジミー・ジェイ・バクスターの最後で最高の日」とか読んでいて滅茶苦茶楽しいし。「スーという名のデッドガール」も状況に乗っていてスカッとするし、ロメロ御大のはオーソドックスで基本押さえてる。映画から半世紀、やはりゾンビは愛されている。2018/05/10
キムトモ
54
電)傑作映画の世界観を紡ぐアンソロジー。全作品が全て素晴らしいというわけではないが…参加作家さん達のリビングデッドの世界観に対する愛情は十二分に伝わります。「ウォーキングデッド」好きで〜すってただのミーハーなリビングデッドファンで留まりたくない方も必読ですね…(ノ-_-)ノ~┻━┻自らリビングデッドになるって選択もあるよね〜〜2018/02/21
bianca
34
少し前に読んだ「生者の章」よりも全体的に良かった。かなりイカレてて面白い「デッドマンズ・カーブ」「ジミー・ジェイ・バクスターの最後で最高の日」。どさくさ紛れに憎い奴抹殺!の「スーという名のデッドガール」「乱杭歯」。こんな世界だけど胸キュンロマンスの「この静かなる大地の下に」「灼熱の日々」。まさか宇宙でも!!の「軌道消滅」。ゾンビ世界で切り取られる様々なシチュエーションに終わり無し。文字だけだと物足りないものもあるけど、この本は濃くて良かったです。2018/04/12
Yu。
26
群れをなす“生ける屍”の恐ろしさや哀しさと、人が持つ狡さや悪意といった二つのスパイスが絡み合う事で奏でられるブラックすぎる味わいにニンマリな10篇のゾンビアンソロジー。。さすが精鋭揃いの作品集なだけにどれもが高レベルで面白いが、“目には目を歯には歯を” 権力濫用に対する個人的なお仕置きに“うん うん”と頷ける「安楽死」は得に印象深かった。2019/10/19