竹書房文庫<br> 鬼哭怪談

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竹書房文庫
鬼哭怪談

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784801909564
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

怪談魂あふれる葛西俊和の最新作。古アパートに住む男の元に「頼むから変わってくれ」という頼み声、いったい誰が何のため…「うめき声」、友人とバイク旅行中に立ち寄った店で出逢った地元の青年たち。その正体がわかったのは翌日…「おでん屋」など、日常のふとした瞬間に現れる黒い悪意、その禍々しい恐怖を炙りだす一冊。目覚めることのない悪夢のような恐怖があなたに襲い掛かる!

著者等紹介

葛西俊和[カサイトシカズ]
青森県出身。怖い体験や不可思議な体験をした人が身近に多く、話を聞くうちに自らも怪談を書いてみようと思いたつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

139
最近は怪談や怖い話にどっぷりとハマってしまって中々自力で抜け出せそうにありませんね。私は文章よりもおっかないヴィジュアルに特に弱いのですが本書のカヴァーイラストは何とか耐えられるレベルですね。類書を大量に読むと内容を忘れてしまうのも速いですが、それでも何かの拍子にふっと思い出すのが真に生命力の強い怪談噺だろうなと思えますよね。「怪談カップ麺」はカップラーメンに熱湯を入れて怪談の本を蓋に代用したら3分後お湯が水になって食えなかったという話で完全にあり得ないですが待てよと何処かで否定し切れない自分もいますね。2020/02/13

HANA

60
実話怪談集。話者が幅広く様々な実生活の体験が垣間見えて、そこはバリエーションに富んで面白い。ただちょっと話が冗長な部分があるようにも感じるなあ。あと怪異が即物的な部分があるのと、後半いい話が増えるのも難点。怪異が包丁持ったりするのはどうかと。話自体は頑張れば橘外男の「蒲団」に通じる不気味さを醸し出せるような気がするので残念。他にも「おでん屋」とか「前世の味」とか、言い知れぬ不気味さを持った話がいい味をしている。怪談に必要なのはこういう嫌さだよな、いい話とかいらないよな。とか色々思いながら読みました。2017/02/24

澤水月

26
期待以上に粒ぞろいで面白かった。禁煙怪談、治験怪談が超怖い…たまたま自分がインフル発症の高熱で病院にいる時当該箇所を読み本当にゾッとした。ただ怖いだけでなく傷痕・冥婚など民俗学的事象も混じり、切なさや人生の悲しみも感じさせよりどりみどり飽きさせない。順番も考えられラスト胡蝶蘭は白眉。表紙がアレなんですが…買いの一冊かと。2017/01/02

鬼灯の金魚草

24
「お絵かき」に出てくる女の人は実は良いモノ?なのでしょうか。気になるわ。「おでん屋」での友人は選ばれてしまったのでしょうか、悲しいことです。「治験バイト」の意味が解らない、なんの実験?そしてすっごく気になるのが「前世の味」何を感じたのでしょうか。ああ、楽しかった。2017/03/09

柊よつか

15
葛西俊和さんの単著第二弾。前作「降霊怪談」がとても良かったので、読むのが楽しみだった一冊。今作も満足しながら読了した。すっと染み透るような感覚が心地よい。特に印象的な話は、山の撒き餌?結末が恐ろしい「おでん屋」。葬儀社の方の話はやはり興味深い「礼服」。ユーモラスな交流にクスリとくる「彼女」。何を思い出してしまったのか…「前世の味」。不思議だがホッとする「夢の町」。会った時は既に…?悲しい「同好の士」。負けない展開が貴重な「話しかけないでね」。豪胆で素敵な「傷痕」。これは…何と言ってよいやら…「胡蝶蘭」。2017/02/13

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