内容説明
生霊、地縛霊…北の怪談狩人が見聞きした戦慄の恐怖実話!
著者等紹介
鈴堂雲雀[リンドウヒバリ]
北海道出身。2013年『恐怖箱 吼錆』(竹書房ホラー文庫刊)にて単著デビュー。以後も恐怖箱トリニティシリーズ等で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
242
3人の共著では圧倒的存在感を示して他の方を凌駕する実力を示す著者の単独作は家族や恋人の範囲で起きる怪異や不幸が描かれておりまして描かれる世界はやや狭まりますがグッと身近に感じられて身につまされますね。処で甘かったと申しましょうか雲雀という名前からあの国民的大歌手と同じですので私は著者が女性だと思っていましたが裏カバーに「彼が」とハッキリ書いてありましてマジで驚きましたね。うーん、勝手な先入観を持つのは駄目ですね。『憑かれているのは』当時二十七歳だった有希さんには同じ会社の他部署の人で2歳年上の彼氏がいた。2021/05/29
澤水月
27
今月から平山全集。後発書き手はあの名文に触れた直後の読者の目に晒され大変・損と思うが。本書は厭怪談多いがとにかく冗長。すぐバレる・長い作り話は興ざめ。厭怪談流行ってるが自分は怪談本に怖さ以外なら何かしらカタルシス求めてるのだと改め自覚。読み出した別の書にも「ソレ作り(盛り)だろ」という箇所があったが文章力で読ませ爽快だった。平山怪談や小説も“厭”あるが「本当に厭だしつまらない」のは…マジ読みやめたくなった久々の怪談。また厭さに同一傾向あるなと感じ著者の身に何かが?と心配になった…ら、あとがき。大丈夫なのか2016/09/03
ラルル
25
悪くは無かった…はずですが「母の想い」の印象で他がぶっ飛んだ。怪談として怖いというより、夫とその母親が最低過ぎて奥さんがあまりにも可哀そうで。勝手の限りを尽くした夫の末期がんは自業自得だけど、巻き込まれた奥さんはどうかガンを克服して幸せになって欲しいと祈るばかりです2018/07/31
鬼灯の金魚草
23
物は試しとして、の嫁さんはこんなに大々的に言っちゃっていいのかしら?その後がすっごく気になります。今回も堪能しました。2017/06/29
柊よつか
12
鈴堂さんの単著第2弾。恐怖箱のトリニティやアンソロジーで印象的な話を数多く届けてくれる、好きな書き手のひとり。まえがきあとがきを読み、著者の身が心配。執筆期間中のそれがなければ、収録話数が増えると同時に、各話はもっと精錬されたのでは、などと勝手ながら推測し残念に思う。凶事の詳細は一切書かれていないが、本書後半に多く見られるような内容だろうか。印象的な話は、「憑かれているのは」「呪縛」「母の想い」「物は試しとて」。いずれもどこにラインがあり、いつそれを越えたのかが不明瞭な、もう戻れない話。あとがきに共感。2016/09/03