内容説明
「私の話し相手になるのは嫌ですか?」。これは、お願いでも提案でもない、脅迫だ…。没落した華族の末裔である綾之杉桜海は、姉の起こした事件の「慰謝料」として、若き大富豪・久堂崇仁に仕えることになる。桜海の仕事は、秘書や執事ではなく、崇仁の心を慰めること―。常に品行方正な崇仁は、なぜか桜海と二人きりの時にだけ、その裏の顔を見せる。「今更、話し相手で済むと思っていないだろうな」。本性むき出しの崇仁に、毎日のように身体を弄ばれながら、そこに隠されている真実に気づいてしまう桜海だが―?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
20
初めの方では桜海ちゃん可哀想!受家族が身勝手すぎる!と憤っておりました。しかし、あれよあれよと言う間に攻のSプレイに陥落させられてるし、受の思考回路が奴隷気質で、むしろ、この気質を幼少時より見抜いて居た攻め様の慧眼に恐れ入りました。しかし、攻弟君はドS欲求を何処で発散してるんだろうか?2016/02/16
森本コスオ
19
面白かったです( ๓´╰︎╯︎`๓)♥︎没落華族だったり若総帥だったり、お話が昼ドラみたいであまり馴染みがないかなと思いそうでもスルスルと世界に入ってしまい、人間の昏い部分の描写が差し込まれるところが好きでそこにお話の重厚感を得ます。軽くSMとは言え、かなり修正されたのか愛に溢れたお話でした。よかったです٩(●︎˙▿︎˙●︎)۶2016/02/08
胡蝶
17
新装版。こっちの方が絵が好き!攻めと攻めの弟の二重人格ぶりが恐い。特に弟。脇役だけど作中の台詞がマジで恐い…。弟のスピンがあったら面白いだろうな。2016/02/14
マシュ
14
ブックパス。元華族でとうに財力を失って倹約した生活をしている家族の長女に、元侯爵家で羽振りがいい家の長男との縁談の話が持ち上がる。しかし姉はその次男の方とくっ付いてしまい、姉の身代わりとして弟・桜海が長男・崇仁の家に花嫁の代わりとして住むことになるお話。表向きは話し相手だけどもちろん身体目的。桜海は凌辱されても嫌いになれず。ラストに近づくにつれ崇仁の桜海への拗らせた思いがわかってきて、まぁ歪んだ愛の塊でしたよ。めんどくさい男だなぁと思いながら読了(笑)2018/09/03
愛希
10
姉の婚約者×元華族。受けは攻めに酷いことをされているのにそれを酷いと思わず役に立てているだろうか?という思考でM気質ありすぎだった。最初から最後までSMプレイを見ている気分。言葉責めが多かったかな。 ★★★☆☆2016/02/23