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竹書房文庫
怪記事典(カイキペディア) 黒血ノ版

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812498910
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

「FKB饗宴」シリーズや「恐怖女子会」で登場した明神ちさと、初の実話怪談単著。東京・新宿でバーのママをやっていた異例のキャリアを持つ彼女。その店には、怪異を語る常連客たちが集い、店にも不可思議な出来事が起こる…。夜中の心霊スポットに行ったフリーターの悲劇「廃墟の礫刑」、先祖の遺品である空瓶に詰められているものは「空瓶奇譚」、魔術にはまって香油作り、その結末は…「魔術ノ油」、女性が語る凄惨な悪夢「チチノヘヤ、ハハノヘヤ」など40編を収録。蒐集した怪異譚を分類し、記録することで恐怖へと立ち向かう。

著者等紹介

明神ちさと[ミョウジンチサト]
神奈川県出身。怪談、ホラー、ミステリー嗜好のライター。新宿ゴールデン街にあった「BAR幻影城」の元女城主(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

153
明神ちさとさんは言葉遊びがお好きなのですね。題名カイキペディアは本家を一文字変えただけのパロディ・タイトルですし、シオマネキ(死を招き)といったセンスは好きですね。それから著者は珍しく怪異の理由・解釈を積極的に考えるタイプの方で生真面目なお人柄とお見受けしますので今後とも頑張って頂きたいですね。『黒魔術茸』現在では法的に禁止されているマジック・マッシュルームがまだ野放し状態だった頃の話で、山歩きが趣味のWさんが本州某所の山中にヒカリシビレタケの群生を見つけて仲間達と一緒にM・Mパーティーを二泊で企画する。2020/11/23

HANA

52
実話怪談集。玉石混交という印象。いくつかの作品は著者の解釈が前面に出すぎている上、残留思念や超自然とのチューニングといった疑似科学的な言葉と相まって、一昔の怪談、特に中岡俊哉的世界観みたいになってるように思える。あと文体が衒学的で内容が石だと浮いて見えるが、独特の雰囲気を持った作品「祢黒娼館」「チチノヘヤハハノヘヤ」辺りだと相乗効果で素晴らしい雰囲気を醸し出しているなあ。特に後者や「おぞましきホルマリン」「おまかせパック」等は嫌感満載で大満足。他の実話怪談と違って、独特のスタイルを持っているように思えた。2014/04/16

澤水月

11
祝単著! ずっと願ってました。女性らしい繊細さを秘めつつズバと語り手に斬り込みさらに心の闇を引き出す手法が素晴らしい。単著で改めて気付いたが著者は店主業と取材の実地だけでなく凄い読書/映画鑑賞家であることがほの見える。澁澤ほど嫌みでなくチラと滲ませるのが心憎い。これはまた新しいタイプの書き手でこの枠(怪談)を越えても通用していけるのではと。ちょうどソチ直後だったためもあるが「アスリートの陥る限界状況」に関する蒐集、今後開陳して頂けるのをひたすら楽しみに待つ。七つの子、くずひらさま、魔女ノ油に悶絶しました…2014/03/02

arisaka

7
他の怪談実話と比べると文学っぽいというか、著者の一歩引いた客観性がそう思わせるのか、まさに嫣然と微笑む深夜バーのママの趣きあり。一つ一つはさほど怖くないけど、淡々と淡々と続いていくと闇が深くなるよう。一気読みをお勧め。2015/06/03

たまゆら

6
昨夜、布団の中で読了。そのあと見た夢は最悪。今まで見たことのない種類の悪夢だった。特にものすごく怖い話が続いているわけではないが、脳内に黒いイメージのようなものが少しずつ染み込んでいくような気がする。「おまかせパック」でとどめを刺された。2014/03/28

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