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竹書房文庫
凶涯渡世―怪談真暗草子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812495179
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

本書は、所謂人生の裏街道を歩んだ、とある男の一代怪異録である。悪事と恐怖の記録と言ってもいい。血と業、人の欲望と悪意が彼岸から引き寄せてしまった恐るべき怪事のすべてをここに記す…。

著者等紹介

久田樹生[ヒサダタツキ]
1972年九州生まれ。超‐1/2006年大会に1位入賞し、冬の「超」怖い話執筆メンバーに参入する。2007年『「超」怖い話怪歴』(竹書房文庫刊)で単著デビュー、以後長編実話を含む数多くの戦慄作品を送り続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

36
実話怪談。怪談を追うことで一人の男の一生が浮かび上がってくる、という形になっている。怪談は因果関係のはっきりしない結果だけがあるという個人的には好きな形式。特に最後近くの結局何が起こっているのかわからないという家に関する話は特筆もの。それが続く形で男の一生が語られるので、全体的に非常に陰鬱な印象であった。会う度に壊れていく彼の印象が、またそれに拍車をかけている。行き詰まっている観のある昨今の実話怪談。こういう新しい試みがやはり必要なのではないかと思った。2013/07/10

鬼灯の金魚草

29
はい、読メアルツ部、今回も飛ばしてます。すっごく新鮮な気持ちで読んでいて三分の一程であれっ?やっちまったな!でもね、あれから時間経って読むとまた違うかも。部屋に住むだけなのになんでこんなに怖いんだろう。なにがあったんだろか?2017/07/18

ラルル

12
1人の人物の人生を通した怪異を収録した長編怪談。短篇風になっているので読みやすいです。怪異の怖さというより、この方の生い立ちや犯してきた罪、思考、生きてきた世界に怖ろしさを感じます。こうした人間が世の中にまぎれているんだなと思うと凄く嫌な気分になります。怪談よりそっちの怖さを前に出した本なのかな?2013/11/12

パブロ

10
「長編ルポルタージュがこの人に一番合っている!」と、堂々と胸を張って言い切れるほど面白い! 前作の『無明行路 怪談真暗草子』では、「友だちの友だちから聞いた話なんだけど…」を追っていくとどうなるのか、を突き詰めた長編ルポに度肝を抜かされた。今回、追っていったのは一人の男性。どうしてその男性には禍々しい怪奇がうごめいているのか、ということを著者は掘り下げていく。徐々に彼の人生が明らかになる過程は、鳥肌を通り越して、その気持ち悪さは反吐が出るほどの嫌悪感。長編第3弾、首を長〜くして待っています。2013/07/24

tomomo

6
積読本 佐久間太郎ー 人生の裏街道を歩んだ彼の一代怪異 ⁡ 『犬鳴村』や『樹海村』の久田樹生さんのルポルタージュ作品⁡ ⁡ 佐久間氏のアウトローな生き方は、読んでて嫌な気分にもなったけど、何でこの人の周りではこんなに色々起きるの??⁡ 佐久間氏の出自についても書けない…とした事情についても、全部知りたかった…2021/07/16

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