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竹書房文庫
无明行路―怪談 真暗草子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812490099
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

「こんな話聞いたんですよ…」ある人から聞いた怖い話。その話の元を追っていくうちに著者は果てしない恐怖とタブーに飲み込まれていく。手繰り寄せるは地獄の糸かそれとも…。よく耳にする「友達から聞いた」「知り合いに聞いた」というのが本当に「友達や知り合い」であることは少ない。伝聞怪談において、「友達」は「友達の友達のそのまた友達」ぐらいの曖昧模糊とした存在であることが大多数であろう。話自体も、一の真実に百の尾鰭がつき、まったく別物になっていることは想像にかたくない。だが、そうした一見都市伝説じみた怪談の中に恐るべき“本物”が紛れていた。著者渾身の取材、伝聞の元を辿る地獄の道行きの終着点とは!?新感覚・実話怪談ルポルタージュ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

24
実話怪談ルポタージュ。「話」が語られた時に起こる怪異を追って、その怪異の源泉まで迫るという手法は『残穢』に通じるものがあるな。向こうが土地の因縁、こちらが体験した人間という違いはあるものの、其々体験者を追って、その語りを聞くという手法は同じものと思われる。ただどうしてもこの手法を使うと、その根底にあるのは過去の因縁に限定されてしまう弱みがある。過去の因縁モノあまり好きじゃないので、そこだけ何とかして欲しいなあ。ただこの方法論自体は『残穢』もそうだけど、怪異の連鎖ということで面白く読むことが出来た。2012/07/31

澤水月

7
都市伝説における掴み所のない「Foaf(友達の友達)」を極限まで追った新感覚怪談ルポ? 実に不気味な余韻。1冊丸々なので短編怪談好きには好みが分かれるかもしれないが意義ある挑戦かと2012/07/27

shunkichi

6
実話作家が、取材で何をしているのか?が、わかって、そこが面白かった。けっこう地道な仕事である。人間関係の構築が、ここでも重要だ。友達の友達の話を、しつこく聴いて行くと、本当の話に行き着くんだけど、(いきついちゃったよ、と驚いた)話の怖さからいうと、それがわかった時点で、話がミステリーっぽくなっちゃって、怪談ではなくなるような感じがして、難しいものだと思った。ぼかしたほうがおもしろかったんじゃないかなあ。2012/10/15

Ai

5
『凶涯渡世』がおもしろかったので、本作も。怪談話の出所を辿っていくと、とんでもないところに行きつきました。こんな怪談ルポ大好きです。3作目も待ってます。2018/12/17

王天上

5
実話怪談の制作過程が描かれていて興味深い一冊。しかしネタ自体はちょっと薄味かも。2015/10/18

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