内容説明
現実世界の恐怖事件簿、都市伝説系実話怪談の“ワースト”選集、第2弾。
目次
訪れ
消失
不福耳
額か歯か
病院まで
No.4
サンプル
いってもどっていってもどる
ゼリービーンズ
シャワーノズル〔ほか〕
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川県生まれ。『独白するユニバーサル横メルカトル』で第59回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、同タイトルの短編小説集(光文社)が2007年度「このミステリーがすごい!」一位。また「DINER(ダイナー)」(ポプラ社)が第28回冒険小説大賞&第13回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
135
怖い。400篇ぐらいの短編が入った短編集だが、全篇の中には何処が怖いか判らない物もあるし、記憶からぬぐえなくないほど強烈なのまで、玉石混交といった感じ。特に怖かった『いってもどっていってもどる』など頭にこびりついて、体に糸が通されてる妄想が離れない。2019/04/02
らすかる
42
錯乱なんてレベルじゃないし!! 完全にイッちゃってるんですが! 平山さんの実話短編読んでると世の中狂人しかいないのではないかと思う。この話の大半が同一犯ならまだ理解できる。全然別個人なんだとしたら、、、。なんて行きずらい世の中なんでしょう。私は普通に暮らせてて良かった~なんて鏡見たら耳がない!!とかあるかもしれない。一人暮らしの方と二十日鼠ちゃんたちは気をつけて~(;´༎ຶٹ༎ຶ`)2019/07/21
じゅんぢ
27
「額か歯か」、「シャワーノズル」、「都会の遭難」は何回読んでも相変わらず怖い。あと、最後の「カンナ」、最後の一行が怖い。平山夢明氏のすごい所はこういった言葉選びのうまい所だと思う。そして、最後にもう一つ僕が懸念に思っていること。コロナ禍の影響でこの本のような歪んだ人間が増えそうな気がする。僕の考えすぎだったらいいけど。2020/08/23
hannahhannah
16
東京伝説のベスト版の第二弾。今回は第二~第十二弾から収録。話は第二~第六弾からは少なく、第七~第十二弾からは多めに収録されていた。「訪れ」と「消失」の二編は書き下ろし。前回のベスト版には感動話や笑い話がそこそこ選ばれていたが、今回はエグい話や、人間の強烈な悪意を感じさせる話ばかり、それも長めの話が選出されていた。もちろん一人暮らしの女の部屋に変質者が侵入してくる話は収録されていた。解説で、コラムニストが平山さんと会ったらリアル東京伝説に遭遇すると書いていた。昔から類は友を呼ぶと言われているし、事実だろう。2017/02/10
鬼灯の金魚草
16
もう、ずーっと痛いです。読んでいて心も体も痛くなる。そして時には痒くなる。平山さんは痛くても痒くても顔を顰めても読みたくなる。やっぱり心霊系は気が楽だと思わせてくれます。ホモサピエンスが一番怖い。だってチンパンジーといたすなんて…恐ろしいことですもの。2016/09/07