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竹書房文庫
怪談実話 痕(しるし)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812445174
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

前作「怪談実話震」で衝撃の単著デビューを果たした黒木あるじ。本作も平山夢明監修FKBシリーズで荒業、力業で冥府から引き摺りだした、血もまれで臓物が湯気を上げているようなガチ怖から、心も凍り、しばれる痛みさえ感じられる怪談まで35篇を収録した。「共鳴」「疵痕」「奇癖」「霊交」「草爺」「乳房」「狐狸」「猫目」「蝋燭」「蚯蚓」「鬼頭」「住処」「味神」「根絶」「壁女」など、どれも読まなかったほうが良かったと後悔するかもしれない。リアルな実話でありながら、現実の表皮をすべて捲り上げてしまうほどの驚愕が間違いなくあなたを襲う!超ド級のはんぱない怖さをどうぞ。

目次

赤帽
鬼頭
奇癖
公園
狐狸
骨董
残像
蝙蝠
土蔵
稲荷〔ほか〕

著者等紹介

黒木あるじ[クロキアルジ]
1976年青森県生まれ。2009年「おまもり」で第7回ビーケーワン怪談大賞・佳作を受賞。同年「ささやき」で第1回『幽』怪談実話コンテスト・ブンまわし賞を受賞。現在は山形県在住

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川生まれ。実話読み物として『「超」怖い話』『東京伝説』(ともに竹書房文庫)『怖い本』(角川春樹事務所)シリーズを発表。フィクション・ノンフィクション、死者・生者を問わず常に人間存在の「狂気」を根こそぎ描き尽くそうとする筆致には定評がある。『独白するユニバーサル横メルカトル』で第59回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、同タイトルの短編小説集(光文社)が2007年度「このミステリーがすごい!」一位。また「DINER(ダイナー)」(ポプラ社)が第28回冒険小説大賞&第13回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

瑪瑙(サードニックス)

39
既読のものも含まれていたが、今回も中々なものでした。特に『猫目』はこういっては体験者に失礼かもしれないけれども、そんな非道な事をするから因果応報の目にあったのだとちょっと溜飲が下がった。『根絶』も同じ。そんな酷い事をしておきながらのうのうと生きている事。詫びもせず贖罪もせず許されるはずがないと思う。自業自得だ。ちょっと辛目になってしまったが、要は生きとし生けるものの命を尊ぶこと、目に見えない存在への畏怖を忘れないことが大切なのだと思う。2021/07/15

眠る山猫屋

30
後半は印象深い。187ページの話(読めない&変換できない!)辺りからの加速ったら!いずれ人間をやめる徴って?イジメへの長くて苦痛に満ちた復讐『根絶』と『猫目』、浮遊する恐怖『壁女』らが怖くて良い。2017/11/17

鬼灯の金魚草

25
「鬼頭」の親心にうたれる。真っ当な生き方しなきゃだめよ。「骨董」「釣果」のお父さん、直直じゃなきゃだめよ、ひとの忠告は聞くものよ。猫嬲り殺したり、霊とやろうとしたり、覗いたり、だめじゃん、そんなことしちゃ。2017/03/30

hannahhannah

15
黒木あるじによる実話オカルトホラー。平山夢明が監修。「霊交」ではプレイボーイが幽霊とセックス。彼は80歳の老婆ともセックスしたらしいが、幽霊よりそっちの方を描写して欲しかった。まぁ、それ系は平山夢明に任せておけばいいだろう。「味神」はサイコホラーっぽくて良かった。「疵痕」は不可解で不気味。「根絶」は怪奇現象よりも、いじめが酷すぎる。こいつら少年刑務所にぶち込んでやらなきゃ駄目だろ。解説で深町秋生が「黒木あるじは胡散臭い」と書いてたが、少なくとも見た目に関しては不良みたいな深町さんの方が遥かに胡散臭いです。2017/03/01

HANA

13
「蝙蝠」「狸森」など優しい怪談が多いような気がする。かと思えば「根絶」みたいにとても嫌な話が不意に出てくるので油断が出来ない。実話怪談には珍しくメタな話も混じっており、その意味で怪談本に関する話と場所のサインの話は面白かった。特に後者、「怪談を読んでいる最中に壁がなる部屋は良くない」この一文を読んだ途端、壁が鳴ったのですが・・・2011/04/01

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