内容説明
東北にある怪談倶楽部のメンバーが体験した封印されるべき怪談。
目次
窓の向こう側
血刀
油絵
“高楼館”黒女郎
そっくりね
仮面の履歴
自動販売機コーナー
託された物
読んだんだけどさぁ
でぃあぼろす〔ほか〕
著者等紹介
平谷美樹[ヒラヤヨシキ]
1960年岩手出身。大学芸術大学卒後、美術教師を長年務める。2000年6月『エンデュミオンエンデュミオン』で小説家デビュー、同年長編SF『エリ・エリ』で第1回小松左京賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
156
平谷美樹さんの怪談倶楽部シリーズ最後の1冊ですが、これまでたった3冊しか出ていないのが非常に残念ですね。もう10年前の本ですから恐らく無理だろうとは思いますが、もう一度復活して欲しいと切に願いますね。『仮面の履歴』東京の輸入雑貨屋の店にオーナーが東南アジアの某国の小さな島から持ち帰った死人の顔その物の仮面が飾られて一月経つ内に怪異が勃発する。無意識の内に仮面を避けて通る客達、そして物好きな女性が仮面を買って帰るが、一週間後再び店に来た女はやつれた顔で「金はいらないから返す」と言って仮面を突き返し立ち去る。2020/09/27
HANA
6
「迎え火の夜」のようなしみじみとした物から「仮面の履歴」のような薄気味悪い物までバラエティに富んでいて、正直このシリーズの中では一番だと思った。中には「油絵」や「黒女郎」のようなJホラー映画みたいなのもあるが。全体的にレベルは高かったと思う。2010/10/05
すがやん
5
怪談倶楽部で集めた実話怪談。色んな素材の話があって飽きずに読みやすい。カバーイラストと中身が合ってないのは残念だが。「仮面の履歴」とかその後が気になる話が多かった。2014/09/04
dotkawahagi_bk@だいたいホラー小説しか読まない
4
座主から届く知らせをもとに怪談好きの会員たちが集まってくる。今日も選りすぐりの怪談たちが語られる。出席者たちはその話に耳を傾け、恐怖し、心の底から楽しむ。そういう集まりを10年ほど前から続けている。 *** 紙上で展開される怪談倶楽部シリーズの三冊目。寂しくもこちらが最後の一冊である。読みやすく、ぞっとする話が多かったのでお気に入りのシリーズであっただけに、この三冊で終わってしまっているのは非常に残念だ。 最後の一冊だからか、非常に意味深な話があってそれが非常に良かった。2024/12/22
sonettch
4
「座敷童三題」は面白い。東北は奥が深い、と思った。「迎え火の夜」では、亡き父のことを思い出してしまった。私の父も突然の死だったので、なかなかそれを受け入れられませんでした。もう10年以上前の話ですが。2012/02/16