内容説明
恐怖と狂気の世界をリアルに描いた３０篇。
目次
振動
焼物
男殺し
見てしまった
タッグ
誓約グラス
カットモデル
ブービートラップ
日向の曲がり角
クジラマグ〔ほか〕
著者等紹介
黒史郎［クロシロウ］
１９７４年、神奈川県生まれ。２００７年「夜は一緒に散歩しよう」で第一回「幽」怪談文学賞長編部門大賞を受賞してデビュー
平山夢明［ヒラヤマユメアキ］
神奈川生まれ。『独白するユニバーサル横メルカトル』で第５９回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、同タイトルの短編小説集（光文社刊）が「このミステリーがすごい！」一位。また「ＤＩＮＥＲ（ダイナー）」（ポプラ社刊）が２０１０年第２８回冒険小説大賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人００９
245
平山夢明さんが泣いて喜びそうな狂気と禁断の途轍もなく危ない人々のコレクション全３０話ですね。もう書くのも恐ろしいと思える最恐最悪の一編で相当にえげつないですので先に謝罪します。ごめんなさいね。『習性』大阪で建築会社の社長をしており業界内では怖い物なしの強面の久志さんに「アイツにだけは会いたくない」と言わしめる唯一の存在、それがタケだ。東北出身の２３歳の色白で細身の優男のタケがＮ建築工事の現場に短期のバイトで入って来た時に誰もが「絶対に続かんな」と予想したが意外にも真面目に働き根性もあって皆に可愛がられた。2022/04/05
あも
53
平山氏の友人・黒史郎。愛称は黒ちゃん。による実録系怪談。テツと違うのはこちらは平山夢明監修ってこと。すげえ！迫力段違いだぜ！著者の力量によるものか判断つかないため、素直に平山監修が狂ってるって思っときます。やめて！もうやめて！どんどん感覚が麻痺して血膿も飛び散る脳漿も撒き散らされた汚物もニコニコ仏の笑みで受け流せるようになってきたから！正気と狂気は紙一重。遠くばかりを見ている者は、足下にぽっかり空いた穴に気付かない。あなたの隣で優しく笑う素敵な誰か。薄皮一枚剥ぐように、そっと尋ねてみてごらん？あなたは誰？2017/08/15
らすかる
38
30話からなる実話短編集。えっ？！実話なの、これ！？ってくらいエグいわグロいわ。夜中に布団の中でちっちゃい読書灯の灯りだけで読んでたから怖さ倍増(;´༎ຶٹ༎ຶ`) お化けとか幽霊とかGさまとか全然可愛いじゃん！ 壊れちゃった人間って最恐なんだね (;´༎ຶٹ༎ຶ`) 私が姿見かけなくなったら串揚げになったと思ってください(;´༎ຶٹ༎ຶ`)2019/05/18
eirianda
22
なんだか凄い短編集だった。ホラー小説は読んでいても怖さを感じることができない体質だと思ってましたが、現実が舞台の人間が怖いっていう話は、ゾッとすることが分かりました。この人のスーパーナチュラル系の話も恐ろしいのか、一度読んでみないといけません。2017/08/28
yashico
21
ホラー(怪談的な)かなーと思ったら、グログロだった（笑）タイトル通り人間崩壊している人に偶然出会ってしまった、関係を持ってしまった人たちの実話集。ホンマに実話かよってくらいグロいが、何が起こっても不思議じゃない、あとがきで黒史郎氏が言うように、もし気づいても絶対に手を触れないようにしましょう。触らぬ神に祟りなし（笑）平山夢明プロデュース！2019/04/28
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