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竹書房文庫
「超」怖い話ベストセレクション〈2〉腐肉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 414p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812441169
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

第1集に引き続き2003年から2008年までの同シリーズから今もなお腐敗し悪臭を放ち肉汁がたれている“ガチ怖”を怪談ジャンキーのあなたにお届けします。59話と新作書き下ろし3話も収録。

目次

雨だれの部屋
林檎
移動
かりんと猫
ネックレス
厭な店
板女
グランドスラム
予約席
ブランド
マッサージ
キャンプ二題
夜風呂
後悔
約束
マングローブの畔で
踏切がなくなって

植物園
臭くて柔らかいもの
生熊
とばっちり
心のこり
傀儡
廃苑

とっくり
邂逅
T.S

指の日

糸穴
電柱
洗髪台
飴鬼灯
故障
天の川
ひきぬきにくいくび
着歴
土いじり
洗濯機
廃社
泥竹
ひんまがり
鼠撒き
どんでん
シャボン玉
訪問
禁忌
踏切
ネット予約
歯噛み
こつこつ、ずるずる
性根
サブちゃん
地下で声
雑草鬼
ぷりきゅら
あおる
布団
トンネル

著者等紹介

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川生まれ。コンビニ店長、自販機の営業など様々な職歴の後、映画の批評、来日俳優のインタビュアーなどを経て『異常快楽殺人』(角川書店)でデビュー。2006年『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫『魔地図』収録)で第59回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、同タイトルを冠した初の短編小説集が「このミステリーがすごい!」一位に選ばれた。また「DINER(ダイナー)」(ポプラ社刊)が2010年第28回冒険小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

137
まあ、まあ面白かった。やはり怪談は、ホラーと違って因縁噺を盛り込んだほうが、噺に奥行きができて深みが増す。これは個人的な見解ですが、本作のほうが新・耳袋シリーズよりクオリティーが高い気がします(木原浩勝先生&中山市朗先生、ゴメンナサイ!)。ただ、すべての因果関係が明かされてしまうのは、興ざめというもの。いくばくかの謎を残し、適度に明かされるのがベストだと思う。しかし、この適度というのが難しい。少なすぎても、多すぎても適度にはならない。そのさじ加減が作家の力量というものだろう。2015/11/09

田中

25
冒頭の「雨だれの部屋」は、髪の毛が抜けてしまったのが怖い。霊障だろう。武者の怨魂は強すぎる。旅館でこんな目に遭うのは気の毒だ。「生熊」は、凄い相貌をした山の怪が不気味だ。女人禁制の日に登山すると何か起こるのか?「洗髪台」は、グラビアアイドルに取り憑いた赤ちゃんの怨霊だ。店内の照明が落ちるのが怖い。実際に霊魂がくると電飾がショートすることはある。僕も一度だけ経験したことがあるので背筋がゾッとした。 多種多様な実話心霊集である。体験度に軽重はあるが一気に読んでしまった。【日本の夏は、やっぱり怪談 其の三】 2021/08/31

hannahhannah

20
ギリシャ文字シリーズの平山夢明の執筆分のベスト版第二弾。新作書き下ろしの「雨だれの部屋」と「林檎」と「移動」の3話と選出された59話を収録。平山さん名物のグロテスクな姿をした幽霊が出てくる話も多いが、悲しく切ない「シャボン玉」や、美しく幻想的な「天の川」、温かな「サブちゃん」、良い話である「トンネル」などヴァラエティ豊かな構成になっている。ハルクみたいな全身緑色の大男が出てくる「雑草鬼」も収録。個人的にお気に入りの「地下で声」もセレクトされていた。福澤徹三の忌談シリーズに出てきても違和感は全くない内容だ。2017/05/27

☆kubo

11
ベストセレクションだけあってお腹いっぱい。平山さんならではのアグレッシブでグロい系のお化けが多い印象。2019/09/04

HANA

9
イヤ感漂う実話怪談集。やはりこの作者は凡百の実話怪談と違う筆力があるなあ。ナマナマしさがとても嫌で素敵。2010/04/30

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