内容説明
見てはいけないと思っても見てしまう。聞きたくないのに聞こえてくる様々な声や音。絶対にありえないはずのものを実際に体験してしまったときの、驚きと戦慄。しかも、誰もが理解してくれるわけではない。体験した人はそのあと世界が変わってしまう。二度とごめんだと思いながら、また引き寄せられてしまう…。実話怪談の最高峰シリーズ「超」怖い話、2010年初頭の最新刊をお届けします。
目次
そらにおとしもの
試用期間
砂に埋もれる
高価な道具を使わない訳
癒された
凝ってますね
スーパー銭湯
ざらり・さらり
とある観光地の滝の前で
スーパーボール
ブラインド
寝込み
慰める奴
未練
ヨーコとコージ
癖
ご一行
ぎゃは
みしゅるべす
何が悪いの
語らない理由
気づかない
無体
アイスバーン
オービスのアレ
イナチュウ
派閥
あなたのことがキライです
太郎丸
有り難迷惑
イベントホール
バッキング
流れ作業
喫煙所
完全禁煙
バイトに大
饂飩供養
琥珀道標
離散家族
黒禍
カンガチ様
著者等紹介
加藤一[カトウハジメ]
1967年静岡県生まれ。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』冬版の編著者で、実話怪談コンテスト「超‐1」を企画主宰、同コンテストの傑作選「怪コレクション」シリーズの編者を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
134
今回は「まえがき」に通り魔やスリに単なる偶然で狙われる「すれ違い様の怪異」が描かれていると書いてありますね。偶然ですが饂飩(うどん)が関係する軽と重の話を2つ紹介しますね。『バイト二題』塗装のバイトに行くと壁に貼られた札の剥がし跡が人の顔に見えて塩で落とせたが帰宅後に高熱で寝込んだ。饂飩屋に来た紳士の客が二杯分の饂飩を普通に5分で食べて帰った後何故か麺がそのまま残り汁だけが消えていた。『饂飩供養』饂飩の釜供養が行われたが従業員が釜の上に裸身の少女が浮いていて傷から滲み出た血膿が釜に滴り落ちるのを霊視する。2020/05/06
鮪
3
面白くなくはないが作り話っぽさを感じる話がいくつかありました。2015/03/02
永月莎夜(ながつきさや)
3
澤水月さんも書いていらっしゃるけれど、文責表示欲しい。ピンで本が出たときに買う優先順位を決めるためにも。今回通り魔風のが多く厭だった(「厭」はここでは褒め言葉)。しかし、シリーズ最初の思い出しては怖くて仕方なかったあの感じが最近殆どない(例外はたまに)のは、クオリティとか傾向がかわっているのか、単なるなれ(耐性)なのか。個人的にはたまに入るいい話系が好きなので、そう云うのも入って一冊全体として緩急がつけばいいと思った。個々の短編だけ読む訳じゃないんだから。ラスト近くにガチ怖を入れる演出も減ったような。2010/02/24
ekura
1
最初の「超怖い話」に近いテイストの話が多くなった気がする。「不可解な出来事」から「不可解な攻撃」にウェイトを移してきた実話怪談の、原点回帰なるか?2010/05/21
Meistersinger
1
ちょっと前のだけど、いつも通り。不思議な話は少なかったが2011/04/22