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竹書房文庫
「超」怖い話M(ミュー)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812435328
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

伝説と呼ぶに相応しい一時代を築き、「超」怖い話をスターダムにまで押し上げた鬼才、三代目編著者の平山夢明が本書をもってシリーズを卒業する。すでに冬版で執筆している新人、久田樹生と松村進吉を従え、最初で最後の最恐チームを結成、究極の実話怪談に挑む。怪異ではなく、恐怖を描く。恐怖を描くために、人を描く。人の心理を炙り出す。そうして初めて純度の高い恐怖が奇跡のごとく浮かびあがってくる。実話ゆえの凄味、読み物としての面白さ、その二つを兼え備えた最上級の怪談のみを収録した。厳しいジャッジのもと、収録とならなかった作品は無論山の如し。「ガチ怖」に拘る平山スピリットを果たして新人二人は継げるのか?

目次

おりん
ありがとう
隣家
コマジュン
吉田
同棲
堀り猿
クリーンルーム
手洗い
明け方の手〔ほか〕

著者等紹介

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川県生まれ。コンビニ店長、自販機の営業など様々な職歴の後、映画の批評、来日俳優のインタビュアーなどを経て『異常快楽殺人』(角川書店)でデビュー。2006年「独白するユニバーサル横メルカトル」(光文社文庫『魔地図』収録)で第59回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、同タイトルを冠した初の短編小説集が「このミステリーがすごい!」一位に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

159
本書は平山夢明さんが「超」怖い話シリーズから卒業をされる節目の最後の一冊という事で何時も以上に気合いが入られていますね。久田・松村の両氏と比べ圧倒的な貫禄の差を感じますね。と言う訳で本書最恐の一編を紹介しますね。『塚崩し』平山夢明:死体の後片付けの特殊清掃と墓や寺・神社を解体する特殊解体が専門の〈カネキ屋〉の社員・阿部チャンが墓の撤去に行くと最終日に塚が見つかるが上で話し合いの結果、潰しにかかる。処が手練れのベテラン作業員が骨片で角膜を切り更にユンボで人をひっかける事故が起き、午後二時頃に次の依頼が来る。2020/09/21

hannahhannah

17
ギリシャ文字シリーズ第十二弾。第十一弾のΛ(ラムダ)は平山夢明が不参加なのでスキップ。超ー1で勝ち残り、Ι(イオタ)とΛ(ラムダ)で執筆した久田樹生と松村進吉を従えた平山さんは今作で超怖い話シリーズを卒業。平山さんと組んだせいか二人の話も割と禍々しい話があった。久田さんの「トランクルーム」は呪いの現場が強烈。平山さんの「雑草鬼」には全身緑色の大男が登場。ハルクかよ!?松村さんの「隠す人」は幽霊より人間によるリンチの方がずっと陰惨。彼の話は乾いた雰囲気。平山さんのエグい「塚崩し」、温かな「サブちゃん」で〆。2017/05/19

眠る山猫屋

5
整理再読。 平山夢明氏卒業というわりに怖くない──なんて思ってたら、ラスト近くの『塚崩し』は怖かったなぁ。特殊清掃・特殊解体専門の男たちが巻き込まれる恐怖の数々… フィクションだよね?フィクションと言ってよ! とか叫びたくなるわいな。2011/04/05

こたつ

4
【図書館】2018/06/08

王天上

4
2008年刊行なのだが、ストレートな話が結構あり「最近は変化球中心になったんだなあ」と実感した。「吉田」が一番好みで「隣家」「同棲」「招き」「迷宮と判断力」が続く。「吉田」は夢から覚めた時に同じ感覚に陥ることがあるので特にリアルに感じた。2015/08/27

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