内容説明
科学の聖域とも言うべき医療の現場で起きた、想像を絶する異常現象。にわかには信じがたい―だが人ならざるモノの存在を肯定しなければ説明のつかぬ怪奇事件の数々を、長く医療に携わってきた著者が物語風につづった戦慄の異色実話怪談集。これがすべて本当にあった話だというのだから、もう病院へ行くことが恐ろしくなる。生と死の交差点、病院。そこに霊が存在することを当たり前と見るか否か、それはあなた次第である。ただ、最先端科学をもってしても消せぬ何かが今日も潜んでいる、そのことだけはもはや疑いようがない。ある意味、病院そのものがひとつの巨大な病巣と言えなくもない。実話怪談コンテスト“超‐1”2006年度大会で発掘された異才が、ついにデビュー。従来の「病院の怖い話」とは一線を画する重厚な大人向け怪談であることをここに宣言する。
目次
羽音
繭の中
ディプロピア
刺青
正露丸
おまけ
泡音
ローレライ
ぞろびく
八角様
雑巾様
ビニールグローブ
ヘアートニック
表と裏
饂飩
回廊
著者等紹介
雨宮淳司[アメミヤジュンジ]
1960年北九州生まれ。医療に従事する傍ら、趣味で実話怪談を蒐集する。2006年、実話怪談コンテスト「超‐1」にペンネームじぇいむで参加。同コンテストの優秀者によるアンソロジー作品『超‐1怪コレクションvol.3』に衝撃の問題作「直腸内異物」を発表し、話題をさらった。以後、「不思議ナックルズ」(ミリオン出版)にも医療系の異色怪談を発表し、人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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