内容説明
男性中心社会の象徴である弁護士の世界でのし上がってきた苦学生レスリーは、自分が出世するきっかけを作ってくれた夫のポール・ウィリアムを、いままさに射殺しようとしていた。銃声一閃、死体となった夫は、誘拐されたあげくに殺されたという筋書きで処理され、奪われたまま消えた身代金30万ドルも、すべて自分の懐に転がり込む計画だった。誘拐事件としてマニュアル通りに捜査を進めるFBI。そこに場違いとも思われるレインコートの男が現われた。ロス市警の殺人課から来たコロンボと名乗る不思議なその男は、要領を得ない会話のうちにも、なぜか勝気なレスリーをひるませるように事件の核心に肉薄してくる。辣腕の女流弁護士が打ち立てた計画殺人の行方は?…傑作TVシリーズ『刑事コロンボ』の事件簿小説第二弾、装いも新たに決定版で文庫初登場。
著者等紹介
リンク,ウィリアム[リンク,ウィリアム][Link,William]
1934~。『刑事コロンボ』の生みの親として知られる脚本家。TVプロデューサーと1968年、二人で書いた戯曲をもとにした『殺人処方箋』がTVムービーとして放映され、ピーター・フォーク扮する刑事コロンボが誕生した
レヴィンソン,リチャード[レヴィンソン,リチャード][Levinson,Richard]
1934~87。『刑事コロンボ』の生みの親として知られるTVプロデューサー。1968年、戯曲をもとにした『殺人処方箋』がTVムービーとして放映され、ピーター・フォーク扮する刑事コロンボが誕生した
ハーグローヴ,ディーン[ハーグローヴ,ディーン][Hargrove,Dean]
1938年7月27日カンサス生まれ。スパイ・アクションや推理ドラマを得意とするTVプロデューサー、脚本家
三谷茉沙夫[ミタニマサオ]
東京生まれ。1950年代末より「それいゆ」「ジュニアそれいゆ」「小説ジュニア」などに詩や短篇を執筆、70年代には文庫本の挿絵やイラストも手がけた。90年代には日本史のひだに斬り込む著書を多数発表、またそれに材を得た推理小説、あるいは翻訳など幅広い分野に活躍。2001年に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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