内容説明
酔いは醒めても恐怖は消えぬ…。酒場の霊から御神酒の怪まで首まで浸かって溺れる実話怪談!!
著者等紹介
加藤一[カトウハジメ]
1967年静岡県生まれ。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』四代目編著者として、冬版を担当。また新人発掘を目的とした実話怪談コンテスト「超‐1」を企画主宰、そこから生まれた新レーベル『恐怖箱』シリーズの箱詰め職人(監修)としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
191
お酒にまつわる心霊奇譚アンソロジーという事でどれもが確かに不吉な話ではあっても何処かご陽気な雰囲気もありますね。まあ時に悪酔いもありますが、お酒は人の気分を高揚させて気を大きくさせてくれますよね。本書も全体的に深刻なトーンでなく気分よく読み終えられる後味が悪くない話が多かったですね。怪談落語みたいな話。『上がり込み』つくね乱蔵:酔えれば何でもいいという社内でも評判の酒好きの早坂さんが、いきなり断酒宣言をした。その理由とは最近、酔って帰ると他人の家に上がり込んでしまうという事で、それは自宅の真向かいの家だ。2021/04/04
HANA
68
実話怪談集。酒をテーマにするという試みは面白いものの、全体的に小粒な感じがするのは否めない。酔いがさめた後の体験とか飲む場所での怪異とかが大半を占めているが、その類型から外れたものに面白いものが多いような気がする。「お屠蘇」とか最後の最後でとても嫌な気分になれて、その最たるものの様に思えるし。ただ玉石でいうと圧倒的に石が多いんだよなあ。酒を吹きかけて憑物が落ちる話や、亡霊に導かれて夫婦仲を修復させる話とか、昭和の怪談かと思ったもん。最近読んだ実話怪談が玉が多いものばかりだったため、不満の残る出来であった。2017/01/28
澤水月
34
酒にまつわる怪奇…だがハプバー怪談がっ!!! ハプバーもう一般名詞なのか?! ちょう元取った感、ニッチなとこが出てきた。酒縛り趣向面白いが書き手ら後書きでやはり…と思う、かなり下戸の方が苦しく書いてるものも。だがお屠蘇、アブサン、オールドハバナなど大人の苦味混じる怪、禁じられた遊び!など終盤佳品並び構成が良く面白く読み終われた。…多分飲んべが怪談聞いても忘れるかメモ読めないか失敗するよね〜。「よう・かい」と読ませてもいいような2016/12/06
ラルル
19
酒に関わる怪談集。ラストの話、何と言う事は無いにの何故か後味が悪い2018/03/13
ネムコ
19
お酒や酒場にまつわる実話怪談。なかなか濃かったです。2017/10/14